突然ですが、皆さんはケルト楽器をいくつご存知ですか?
実は意外とたくさんあるケルト楽器。
簡単なクイズを作ってみましたので、是非チャレンジしてみてください!
目指せ全問正解!
クイズに登場した楽器紹介
ボンバルド
ブルターニュで演奏されるオーボエ類に属する木管楽器。
円錐形の管体を持ち、2枚のリードを束ねたものを唇にくわえて演奏します。
音域は2オクターブあり、2オクターブ目はオーバー・ブロウ(強く吹く)またはオクターブ・キーを使って演奏します。
半音階を演奏するために、キーが付けられたものもあります。
強烈な音量を持ち、野外でのダンスの伴奏には欠かせないパワフルな楽器です。
ボンバルドは大量の息の圧量を必要とするので、続けて吹き続けることが困難です。
そのため、伝統的にはオクターブ上の音域のバグパイプ、ビニウ・コーズと組で演奏されます。
ボンバルドが短いメロディを演奏し、繰り返しの間にボンバルドが休んでいる間もビニウ・コーズがメロディを吹き続けるという方法です。
ボンバルドは20世紀初頭に演奏者が減少しましたが、40年代にバガドウと呼ばれる鼓笛隊が考案されたために、復興し、現在では数多くの演奏者がいます。
ティンホイッスル
ティン・ホイッスル(Tin Whistle) は、前面に6つの指孔がある、リコーダー状の発音機構を持つ縦笛です。
主にアイルランド、スコットランド、イングランドの伝統音楽や、ケルト系の音楽をルーツにしたアメリカ民謡で親しまれています。
小中学校で習うリコーダーと同じく歌口の装置(フィップル)を持っていますので、音を鳴らす技術がなくても息を吹き込むだけで音を鳴らすことができます。
ピブゴーン
ウェールズで演奏される、クラリネット類に属する管楽器です。
ウェールズ語で「角笛」を意味し、葦から作られるシングル・リードを唇にくわえて発音します。
管体は四角い木を円筒形にくりぬいた形状で、裏穴が一つ、おもてに6つの穴が空いており、1オクターブの音域を演奏することができます。
先端には、牛の角から作られるベルがついています。
ピブゴーンは古代~中世にかけて演奏されましたが、一度伝統が完全に途絶えてしまいました。
20世紀後半に、Jonathan Shortlandが博物館の楽器を計測して復刻し、現在では多くの楽器製作者が制作しています。
また、バンドの中で演奏される機会も増えてきました。
ローホイッスル
ロー・ホイッスル(Low Whistle)は、「低音のティン・ホイッスル」を意味します。
メーカーによって定義は様々であるものの、ジェネレーションが製作しているもっとも低いBb管までをティン・ホイッスル、A管より低い楽器をロー・ホイッスルと呼ぶのが一般的です。
一般的にロー・ホイッスルと言えばティン・ホイッスルより1オクターブ低いローD管ホイッスルを指します。
最も低いロー・ホイッスルはGoldie の制作しているバスG管です。
アイリッシュフルート
アイルランドなどケルト地域で演奏されているフルート。
現代の金属のフルートが発明されるまで、19世紀中頃にイギリス周辺で使用されていた木製のフルートです。
指穴は6本空いており、ティンホイッスルと同じく、全て塞ぐとD=レの音が鳴る、D管の楽器が主に使われています。
アイリッシュ・フルートには、ティンホイッスルと同じく6つの指穴が開いたキーなしフルートと、それに加えて半音階を演奏するための金具(キー)がついたキー付きフルートとがあります。
バグパイプ
ケルト地方で様々な種類があるバグパイプ。
最も有名なものはスコットランドの「グレートハイランドパイプス」やアイルランドの「イーリアンパイプス」ではないでしょうか。
基本的な構造としては、まず口にくわえた管(ブローパイプ)またはふいごを通してバッグに空気をため、そこに圧力を加えることによって、中にある空気を「チャンター」と呼ばれるリード(音を鳴らす仕組み)のついたパイプに送ることにより音が出ます。
やたらたくさんの「棒」が伸びていますが、チャンターと呼ばれる指で演奏しメロディーを担当するパイプ以外(上に突き出す3本)はドローンと呼ばれ、それぞれがチューニングされた単音を鳴らし続けます。
画像のバグパイプはケルトの笛屋さんオリジナル・モデルの「どこの地方の曲でも吹けるパイプ、音量が小さいので自宅でもどこでも練習できるパイプ」、略して「どこでもパイプス」です!