ケルト文化では、8月はルーナサ(Lughnassadh)と呼ばれるお祭りが開催されます。
「ルナサ」といえば、アイリッシュバンドを思い浮かべる方も多いかと思います。
実は、彼らのバンド名「Lúnasa」は、ルーナサが由来なのだとか。
ケルト文化に根付いたルーナサとは一体どんなお祭りなのか、ざっくりとご紹介しちゃいます!
季節の節目の大きなお祭り
ケルト文化では、以前ご紹介したベルティネ(五月祭)など、季節の節目(春分、秋分、夏至、冬至etc…)を祝う風習があります。
特に下記4つは重要なお祭りとされています。
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- インボルグ:2月
- ベルティネ:5月
- ルーナサ:8月
- サウィン(ハロウィン):11月
実は、皆さまご存知のハロウィンは11月のお祭りであるサウィンの前夜祭が由来なのですね。
※ちなみに、ケルトの新年は11月からスタートするそうです!
夏の収穫祭「ルーナサ」
夏は多くの農作物が成長し実り始める「収穫の季節」であり、光(太陽という説も)を司る神ルー(ルグ)へ感謝の祈りを捧げ、また、これからやってくる秋や翌年の豊穣を祈る。
そういったお祭りがルーナサ(ルグナサート)なのです。
ルーナサでは聖地へ向かい、収穫された穀物や果物、家畜等をルーへお供えし、皆で分け合って食べます。
中でも小麦や果物は神様が宿ると信じられており、特に大切にされます。
また、部族間での問題解決や相談事等の集会も行われるなど、政治的な行事でもあったようです。
この他にも、運動会が開催されたり、収穫した小麦を使って「コーンドリー」という人形を作ったりもするようです。
すべての収穫が終わり、冬が訪れると穀物の精霊がこの人形に宿り、春にこの人形を畑に埋めることで再び豊穣が訪れるのだとか。
こちらのコーンドリーはどことなく藁人形のような雰囲気が…(笑)
ケルト文化の自然に対する信仰心はどこか日本と似ている気がします。
それぞれの共通点を探してみるのも面白いかもしれませんね!