ライター:hatao
アイリッシュ・フィドル奏者ケヴィン・バークKevin Burkeを知っていますか?
ケヴィン・バークはアイリッシュ・フィドルの聖地の一つともいえるカウンティ・スライゴー出身で、The Bothy Band、Patrick Street、Open House, The Celtic Fiddle Festivalなどアイルランド音楽の歴史を彩る第一級バンドでの演奏で世界で最も人気のあるフィドル奏者です。
2019年、彼の初期のソロ・アルバム4作品の収録曲を完全採譜した楽譜集が、Loftus Musicから発売になりました。
収録している楽譜は1977年 “Sweeney’s Dream”、1978年 “If The Cap Fits”、1983年 “Up Close”、1992年 “In Concert”という、フィドル奏者であれば知らない人はいないほどの超名盤と、これらのアルバムには収録されていないオリジナル曲で合計114曲です。
この楽譜の素晴らしい点は、スラー、ダブル・ストップ、装飾音が精緻に書き込まれている点です。
ただの楽譜であればネットでも手に入れられますが、フィドル奏者が疑問に思うであろう「かゆいところに手が届く」楽譜です。
また、CDのどのトラックのメドレーの何番目の曲で、何分何秒目から始まるということまで書き込まれており、もちろんメドレーの順番になっているので、そのまま練習に使うことができます。
僕のおすすめの練習方法は、CDを手に入れてスマホにダウンロードし、Amazing Slowdownerなどのアプリで再生速度を遅くし、Bluetoothイヤフォン(無線イヤフォン)で聴きながら、ご自身の楽器でオーヴァーラップ練習をすることです。
この練習法はフィドル奏者はもちろん、“機関車のような”といわれるケヴィン・バークのアイリッシュ・ダンス曲のリズムを体得するために、フルート奏者やアコーディオン奏者にもおすすめしたいです。
フィドル・ソロアルバムなのですからフルートやアコーディオンの音は入っていないので、ケヴィンとの完全なユニゾンを楽しむことができます。
この楽譜はお試しで自分用を除く2冊しか輸入していませんので、こちらからお求めください。
- ※こちら完売いたしました