曲を暗譜する意義についての金言

ライター:hatao

曲を暗譜することについて、FacebookのTin Whistle Penny Whistle Resourceというグループに、北アイルランドのホイッスル/パイプ奏者 コナー・ラム Conor Lambさんが11月5日に投稿した文章がとても良かったので、ご本人に許可を得て翻訳、シェアします。

「耳で覚えること」

あなたのホイッスル演奏を助ける最も便利で有益なことの一つは、「耳で覚える」ことを「学ぶ」ことです。

重要なことは、他のスキルと同じく、それを「身につけなければならない」ということです。そしてそれは、少しの努力、練習、忍耐、そして辛抱によって可能となります。最初は難しくて時間がかかるかもしれませんが、このスキルを練習していくうちに曲を覚えるのはどんどん簡単になっていきます。その努力に見合うだけの報酬が得られます。

もしあなたが「耳コピなんてできない、楽譜やタブ譜を使わなくちゃ」と思っているなら、かつてあなたは楽譜やタブ譜を読むことを「学ばなくては」ならなかったことを思い出してください。そしてそれには、ある程度の作業、練習、忍耐が必要だったのです。

始めるためのいくつかのヒントは、ゆっくりとした曲を選び、最初の数音、あるいは最初の音だけでも覚えるという目標を自分に課すことです。

必要であれば、ソフトウェアを使ってさらにスピードを遅くしてください。最初の音を覚えれば、2番目、3番目……と覚えていくことができますからね。耳で覚えた最初の曲、フレーズ、音は、あなたがこれまでに覚えた中で最も難しいものです。次はもっと簡単になり、その次はさらに簡単になり、いつの間にか考える必要もなくなるでしょう。ですから、思い切ってやってみてください。

今日、ある生徒さんから突然こんなメールをもらいました。

「やあ、コナー。あなたは私に多くのことを教えてくれました。私はこの5分間で、”If Ever You Were Mine “という心に響く素敵な曲の弾き方を耳で覚えました。この曲は、ナタリー・マクマスターのアルバム“Fit as a Fiddle ”に収録されています。何も考えずに(そして苦労して)音を探すことができて、自分でもびっくりしました。あなたが私に与えてくれたものに感謝します。」

このような話を聞くのはとても嬉しいことです。

この人がかつては不可能と思われたのに耳で曲を拾えるようになったのは、教師である私とはほとんど関係なく、彼自身の練習と忍耐の賜物なのです。

他の生徒からも同じようなことをよく聞きます。

彼らは今では、好きなメロディがあれば、楽譜やタブ譜を探したり、教えてくれる先生を探したりする必要はありません。聴いているだけで自分で覚えられるようになるのです。音楽の自由度が高まりますね。

さらに良いことに、彼らは音符を学んでいるだけではなく、フレージング、アーティキュレーション、ダイナミクス、そして音符の集まりを私たちが音楽と呼ぶ美しいものに変える微妙な要素のすべてを学んでいるのです。努力すれば、きっと報われます。

この投稿には80件近くのコメントが書き込まれており、共感を呼びました。

原文:https://www.facebook.com/groups/pennywhistle/permalink/4879364482126067/

ケルトの笛のhataoは、10月から毎日YouTubeに曲を覚えるための動画シリーズを更新していますので、そちらもご利用ください。

https://m.youtube.com/playlist?list=PL5v6Z6woDdNRNBknNAmbTJqiwrmyfC9TH