Irish PUB fieldのオーナー洲崎さんとフィドル奏者の功刀さんによるアイリッシュミュージックユニット「Old field」の新譜が入荷しました!
Old field – The Dark Island
プロフィール
old field (オールドフィールド)
● 1990ごろに、field 洲崎と芸大生だった功刀が作った民族音楽ユニット。
当初はベーシストやヴォーカリストも参加し、ハンガリーのムジカス等をコピーしていたが、その後、功刀、洲崎の2人となって持ち寄った曲が共に偶然アイルランド音楽だったことで、その後はアイルランド音楽に傾倒していく。
演奏活動は非常にゆっくりしたペースで、そのうちに功刀が沖縄に転居するなどの空白期間を経て2000年の field がアイリッシュパブにリニューアルの後、功刀が帰洛し、活動を再開する。
● 次の空白期間は功刀が葉加瀬太郎氏との共演を経てメジャーデビューする頃で、功刀の東京京都往復生活が落ち着く数年後から再び共に演奏する機会を持つ。
● ここ10年あまりは、field にて月1回の定期セッションライブを中心に演奏ペースを保つが、2014年ごろアルバム製作に着手するも、試行錯誤のレコーディングは翌年まで続き、結果、お互いに納得のいくテイクが録れずにCD化を断念する。
● 2020年のコロナ禍の渦中、2015年ごろの録音データを大量に発掘し、改めて選曲し再ミックスを試みた曲が9曲拾い出せたことで、今回のアルバムリリースが実現した。
収録曲
The Dark Island /old field
- The Rolling Waves / The Market Town / Scatter the Mud : 3Jigs
- Tuttle’s / The House Of Hamill / The House On the Hills / Virginia : 4Reels
- Brown Jug / The Green Cottage / The Ballyhoura Mountains : 3Polkas
- Women Of Ireland : Air
- The Roscommon / Score Of Boxty / Toss the Feather / Dinky : 4Reels
- The Coleraine / Paddy O’Rafferty / Out On the Ocean : 3Jigs
- Dionne Reel / The Mouth Of the Tobique : 2Reels
- Edward Connors : Song
- The Dark Island : Air
All tracks are Irish Traditional Music.
field
kyoto
old field
Kunugi Takehiro : fiddle
Suzaki Kazuhiko : bouzouki, vocal
Spesial gueut Noel Kenny : concertina on Edward Connors
Recording Engineer Sato Hikaru :field STUDIO Kyoto
at Irish PUB field
レビュー
old fieldはパブfieldで開催されるパーティの定番の演目で、20年以上の歴史を持つfield名物おやじ達のコンビである。
店外での活動はほぼしていないので、この音源を聴くまではただの大人の遊びだと甘く見ていた。
それがとんだ見当違いだった。
二人は真剣なのだ。
たとえばダンス曲を聴いてほしい。
フィドルは恐ろしいまでのコントロールを効かせて高速で駆け抜ける。
ブズーキはある時は煽りまくり、ある時は多弁にフィドルに仕掛ける。
ブズーキはメロディに優しく寄り添う楽器だと思っていたが、こんなに攻めることができるのか。
二人の音楽は、メロディ奏者と伴奏者が互いを求めて出会ったのではなく、悪友たちがたまたま持った楽器がフィドルとブズーキだったと言わんばかり。
そこにはパブ・セッションの緩みなどなく、油断するとこちらが殺られそうな抜き身の音のやりとりが繰り広げられる。
これがold fieldだ。
スリルと興奮の30分で運ばれた先には、予想外の曲が用意されている。
真剣に遊ぶ大人は、かっこいい。
ケルトの笛 hatao
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