【少し偏ったケルト話】古代ケルトに関する小ネタ集「結局どこから来た人たちなんだろう?」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

ケルトのみなさんが一体どこから来たのかと言うと、実際はまだわかっていません。(開始1行で終わってしまった)

いかんせん古ーい時代(紀元前1180〜400年ぐらいの間に登場したと言われてる)にふわっと、しかも結構な広範囲で生活・活躍していた謎の民族として有名なケルトの方々なので、実際のところの起源は現在の歴史家の皆さま方でもわかっていないということです。ただ、明確な人種や遺伝グループではなくて、ある特定の言語・文化を共有している集団だったと言われています。(ので、見た目がケルトっぽい、ということはあまりなかったでしょうね)

いま「ケルト」というと、ヨーロッパ地図で見ると左端の島々(アイルランドやブリテン島)や大陸でも端っこの方(ブルターニュやガリシア)に文化を残している、という印象がありますが、実際の出身は中央ヨーロッパあたりだと言われてます。そして、中央(フランスあたりという説が強め)から仕事を探して大きな都市に移動してきたところから歴史に名前を登場させたので、「転校前のことは謎のままキャラ」という立ち位置になっているわけです。

当時はローマ帝国が幅を利かせていましたが、そんなローマさんから見ると、田舎(ローマ目線では未開の地)からやって来た「ケルトさん」ですが、実際は「ケルト」の中にもいくつものグループが存在してました。それを「地方から来たケルトさん」というざっくりグループに登録したせいで、同じケルトでも全然キャラが違う!となり、そのあとなぜか「ガリア」とか「ガウル」とか、やたら似たような名前をサブ的につけていくことになりました。

なんにしても、ローマさんからすると、ケルトさんはいつも「めっちゃキレてて、やたら喧嘩を仕掛けてくる」タイプの人たちでしたので、歴史に残るケルト関係のみなさまに関するトピックは基本的に「野蛮で攻撃的な人たち」となっています。

ちなみに時代は日本が弥生時代を謳歌している頃のお話です。

そんなケルトのみなさまがどうなったかについては、「ざっくりしたケルトの歴史」コラムでもおもしろおかしく説明していますので、よかったら読んでみてください。