【ざっくりした大航海時代】第4回 「ドS根性で発展」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

目指すのは、たくさんのスパイスが売っているインド!

でも、今まで使ってたルートは、怖い人だらけで危険がいっぱいだし、大量のスパイスを持って帰ることもできなかった。

だから、我々はまず南へ向かう!

こうして、それまでの発想からは想像もつかなかった(だって、先に何があるかわからない。そもそも地球は丸いってことにも半信半疑だったんだから)未知の海域へと船を出したのであります。

その、勇気ある国の名はポルトガル。

ポルトガルは、地図にあるスペインの左っ側にニョロッとある国。

小さな国なんだけど、南北にニョロッと長く、西側がすべて海に面しているので、寄港用の港も作り放題。

いざ南に向かうにはうってつけの地理条件だったわけだ。

さらに、当時の海洋貿易大好きな王様が、突然、イスラム勢力で溢れかえっていた北アフリカに陸路でも攻撃を仕掛けた。

理由は、当時ゴシップ欄をにぎわしていた「東方にあるキリスト国家 プレスター・ジョンと盟約を結べば、イスラム勢力を挟み撃ちにできちゃうぞ」という聖書でおなじみ“東方の賢者”の末裔プレスター・ジョン伝説だったんだ。

「陸でアフリカを制圧する」→「寄港用の港が作れる」→「航海が楽になる!」の黄金の方程式で、海陸両方からドSに攻めたポルトガル。

「あれ?その時、現地の方はどうなさったんですか?」という疑問もありそうなもんだけど、大方の予想通り、原住民なんて“居なかったこと”にされて殺されまくったそうな。(ひどいことするわ)

さらに、現代まで脈々と続く黒人差別の起源「奴隷貿易」は、まさにこの時に始まったんだ。