【初心者が自力で調べる楽器の話シリーズ】第2回:バグパイプ その1「和訳したらカバン管」

みなさんこんにちは、全楽器・ケルト音楽初心者代表のビギ丸です!

そんなわたくしが、今回は「バグパイプ」という楽器について調べてみたいと思います。

みなさん、バグパイプ、名前を聞いたことはありますか?

聞いたことある方もない方も、一緒に調べてみましょう。

バグパイプはスコットランド(英国の北部、ハリポタのホグワーツがありそうなところ)を代表する楽器として結構有名なんだそうです。

バグパイプという名前の由来は、「バッグ」と「パイプ」がくっついただけなんですね。

日本語でいうと「カバン管(くだ)」って感じですね。まったく楽器感がありません…。

棒の刺さった○ャネルのカバンを想像された方がいたとしても、全く不思議ではありません!

まず「バッグ」から見ていきましょう。

この楽器は、分類としては「笛」ですので、演奏する人は、リコーダーと同じように楽器に息を吹き込みます。

リコーダーで考えると吹き込んだ息は、そのままリコーダー本体に入って、すぐに音が出ますよね。

でも、バッグというぐらいですから、このバグパイプは吹き込んだ先に「バッグ」がついているんです。

リコーダー、覚えていますか?あれって二つに分解することができるんです。口をつける方と、指で押さえる方がふたつに分かれます。その上と下の間にバッグがくっついたと思ってください。原理としてはそういうことみたいです。

次にパイプですが、これは水道管や土管ではなく、「笛」を意味しての「パイプ」なんだそうです。

上の例えでいうと、リコーダーの部分がパイプってわけですね。

つまりパイプ(笛)とバッグが一体になったデザイン・構造だから、バッグ+パイプというわけなんですね。なるほど、めちゃシンプル。

スコットランドを代表する楽器なので、スコットランドで生まれたのかな、と思ってちょっと調べてみたら、全然違うみたいです。

これは随分古い話、今からざっと2400年ぐらい前(みなさんの80世代前のご先祖さまが生活していた時代)のエジプトに、その起源(っぽいもの)が見つかっています。

なんでもそれは犬の革と骨を利用して作られた楽器だったそうですよ。(動物ラブなビギ丸的には申し訳ない気分になります)

いろんな学者さんが、いやもっと昔からこっちにあった、あっちにあったと色んな説を提唱しているみたいですが、一応きっちりとした記録で確認できるのが紀元前400年ごろのエジプトだ、ということなんですって!

そんなエジプト発で、ヨーロッパに輸入された楽器は、当時のギリシャでは「ピオバラ」という名前で呼ばれていました。大型のげっ歯類っぽい名前です。

ちなみに、ギリシャに持ち込まれたということは、その後でグイグイ歴史の前面に出てくるローマ帝国にも持ち込まれています。そのローマ帝国は領土を広げる中で、イングランドを攻め、スコットランド地方にまで攻め入ってやろうじゃないか、としてますので、バグパイプがスコットランドに流れたのはそういったルートを辿ったのだと思われます。

といったあたりで続きはまた次回!