私達日本人がアイルランド音楽を学ぶにあたり、曲や音楽のことはCDや本が豊富にありますが、その背景にある文化や、音楽家がどんなことを考えて演奏しているのか、ということについては、知ることは難しいものです。
そこで私hataoが大好きなポッドキャストをご紹介します。
Shannon Heatonの”Irish Music Stories”
アメリカのアイリッシュ・フルート奏者シャノン・ヒートン(Shannon Heaton)さんが月1回ペースで無料で配信しているポッドキャスト(インターネットで配信するラジオ番組)、”Irish Music Stories”です。
毎回1時間くらいの長尺の番組で、現在シーズン3を放送しています。
シャノンさんはボストン在住のアメリカ人で、夫でギター奏者のマット・ヒートン(Matt Heaton)さんとデュオで活動しており、これまでに何枚ものCD、そしてアイルランド音楽の曲集を2冊発表しています。
とても仲が良さそうで素敵なご夫婦です。二人の歌も良いですよ。
そのシャノンさんが、アイルランド音楽の様々な話題について毎回テーマを変えて、たくさんの演奏者やダンサーなどこの音楽に関わっている人にインタビューをして番組を構成しています。
たとえば、「フィドル」、「イリアン・パイプス」など楽器ごとに、それから「サマースクール」、「古い録音」など。
いまはシーズン3を放送中で、「外国人がアイルランド音楽に取り組むことについて」をテーマに、昨年日本ツアーをしたブルターニュのフルート奏者ジャン・ミシェル・ヴェイヨンさんやハンズ・アラキさんらにインタビューをしています。
この番組に登場するゲストがとても豪華で、主にアメリカ人のアイリッシュ・ミュージシャンにインタビューをしています。
有名どころではフィドル奏者のLiz CarrolやEileen Ivers、バンドCherish the Ladiesのリーダーで笛奏者のJoanie Madden、元ソーラスのアコーディオン奏者John Williamsなどがインタビューに登場しています。
シャノンさんの顔の広さと人望の厚さあってのものですね。
iOSのポッドキャストアプリから「購読」するか、もしくはご本人のホームページでダウンロードもできます。聞き取りやすい英語ですから、リスニングの練習のためにもなりますし、ぜひ聴いてみてください。