リールに挑戦!松井ゆみ子

ライター:松井ゆみ子

ただいま、フィドル仲間とトライしているのはTarbolton/ターボルトンリールのセット。

Longford Collector/ロングフォード・コレクターと、Sailors Bonnet/セイラーズ・ボネットと3つのチューンがつながるセットで、スライゴー出身で国を代表するフィドラー、マイケル・コールマンがレコーディングしたことで広まりました。特にスライゴーに住んでいる限り、このセットが演奏できないと先に進めない。そんな感じです。まずはオリジナルとよびたいコールマンの演奏で。

ミュージシャンの友人、もともとはギタリストですが、コールマンを聴きまくってフィドルを習得し、今はフィドラーとしても活躍中。真似したいところですが、ゆっくり弾いてもらわないとチューンを覚えられません。親切に導いてくれるのがこの映像。

わたしのフィドル仲間が彼のレッスンを受けていて、このセットの模範演奏をリクエストして実現したレッスン用映像です。贅沢〜〜ちゃっかり活用させていただいております。

ゆっくりの方に合わせて一緒に弾くのが楽しい。けれど、本来はそのあとの速いテンポなのね。とてもついていけません・苦笑

リールはゆっくり演奏するとリールに聞こえない。と、ずっと感じていましたが、こんな方法もある。と証明してくれたのがマーティン・ヘイズ先生。

コールマンはこのチューンで、最初のパートを1回しか弾いていません。

ふつうなら2回繰り返すところです。今日日のセッションやコンサートでは2回繰り返すミュージシャンもいますが、なぜコールマンが1度しか弾かなかったか。わたしの推測ですが、当時のレコードは収録できる時間が限られていたため、はしょったのではないかしら?

最後のパートを1回にすると尻切れトンボな印象になるけれど、最初のパーツを短くするのは斬新な印象を与える。とか、なんとか。

印象の薄いカウンティ、ロングフォードがタイトルになっているチューンも珍しいし、ターボルトンはスコットランドのチューンだったらしい、など、コールマンがチョイスした3つのチューンからあれこれ計り知るのも楽しみのひとつ。

hataoさんもこのセットの映像を収めていますので、特に笛を演奏される方々はチェックしてくださいね!

わたしはロングフォードでつまづいておりますーーー。