【ストリーミングで見つけたケルト&北欧トラッド系音楽 vol.8】”Kantorns Kapell”


出典 Amazon Music Unlimited – Kantorns Kapell

ライター:hatao

ケルトの笛のhataoが、Amazon Musicで見つけた興味深いケルト&北欧トラッドをご紹介する連載。

新譜・旧譜問わず、良いなと思ったものを選びます。

Kantorns Kapell

第8回目はスウェーデンの伝統舞曲を古楽スタイルで演奏するKantorns Kapellです。

Kantorns KapellはHeléne Ingvarsdotter (ヴァイオリン), Björn Erlandsson (オルガン、ハルモニウム、ピアノ), Magnus Lundberg (ヴァイオリン) and Ove Lindqvist (チェロ)からなるカルテット。

本作はスウェーデン南部のSmåland、Östergötland地方に伝わる古いフィドル曲集から選曲し、通奏低音を付けて再現したものです。

17世紀以降、この地域のフィドル奏者は伝統曲を書き留め、やがて「フィドラーの本」と呼ばれる12冊の楽譜集として後世に伝えられました。中でも最も古いフィドル曲集は18世紀の変わり目のSvenoniの舞曲集です。

本作品はSmåland Music Archiveの支援を受けて制作されたもので、ポロネーズ、メヌエット、ワルツといった古い舞曲が生き生きと再現されています。

チェンバロやオルガン、チェロの伴奏による伝統スウェーデン音楽の演奏は、伝統音楽とバロック音楽との関わりを想起させ、古楽愛好者にも心地よい音楽となっています。

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