ライター:オンラインショップ 店長:上岡
さあさあ、店長的には1年ぶりの海外旅行です。
昨年(2024年)はシカゴまで、お友達のわんちゃんのペットシッターをしに行きまして、それが店長にとってコロナ禍明けはじめての旅行でした。
その前の旅行が2019年でしたので、5年ほど飛行機に乗っておらず、コロナ禍って大変だったよねーなんて昔話のように思っていたのですが、肝心なことを忘れていました。
それは、5年経ったってことは自分も5年分歳を取っていたということです!!
そんなわけで、アメリカまでのフライトで、とにかく疲れて疲れて疲れすぎて、フライトってこんなに疲れるものだっけ、と驚愕したのです。
もうひとつ、前回(2017年)のケルトの国旅行のコラムを見ていると、日本からオランダまで11時間、そこから乗り換えて…と書いています。が、現在は日本からヨーロッパ各国まで14時間ぐらい掛かります!
「テクノロジーは進化してるのに、なぜに飛行時間が3時間も長くなってんの?」と素朴な疑問が湧きますが、これは2022年以降、政治的な状況で多くの航空会社がマトリョーシカとかが有名なお国の上空を飛ぶのを避けているためなんだそうです。(平和が恋しいです)
ぼくのざっくりしたイメージでは、日本から飛び立つととりあえず北へ進んで、地球儀で言うと軸があるてっぺんあたりまで行ってから、小回りで西(左)に向かい、北欧を経てヨーロッパに移動してた気がします。ですが、北に広大な領土をお持ちになるボルシチがおいしいお国を避けようと思いますと、そりゃあ北へは行けませんよね。というわけで、もう日本を出たらシンプルに西へ飛んじゃおう、韓国通ります、中国通ります、アフガニスタン通ります、ドラキュラがいそうなルーマニア通ります、と言った感じで、地球の上腹部あたりを進むため、フライト時間が伸びちゃってる、ということでした。
今回のフライトは朝の便でございます。(朝の便の中では遅めのフライトを予約したんですが)朝9時半に関西空港を出発し、ドイツのミュンヘンで乗り継ぎ、そこで乗り継いで目的地のパリに着き、そこで1泊してから、陸を移動して目的地である「レンヌ」という街へ行く、という予定です。
そもそも、店長の住んでいる滋賀の田舎町から関空に早朝に着くって、実はすごく大変なのでは… そんな思いも抱きながら、いざ出発です。
ところで、ブルターニュってなんなのよ
ここで、今回店長が行くと言っている「フランスのケルト文化圏 ブルターニュ」についてちょっとだけ解説したいと思います!
ブルターニュは、広島県とか群馬県みたいにブルターニュ県みたいなのがあるわけじゃなく、フランスの北西部(ギュンッと飛び出したツノみたいな部分)の地域名です。
その昔は、「ブルターニュ公国」って名前の国があったんですよ。
さらに昔はアイリッシュ、スコティッシュなど、島に住んでる「島ケルト」さんたちとは別の、ヨーロッパ大陸側に住んでる「陸ケルト」さんたちが住んでました。これは、ほんと超大昔の話ですが、青銅器なんかをうまく使ってみたり、海岸沿いに住みがちな民族だったので船の扱いが上手だったりして、傭兵として重宝されていたとか。
でもまぁ、大きい国ができたら、反抗的な小さめ民族はペーンってはじかれちゃいますから、ローマ帝国の前にやられちゃったり、同化されたりしたんですね。
そんなローマ帝国の欲張りさんたちは、ヨーロッパ大陸だけじゃ満足できず、「島ケルト」さんたちがいる英国の島にも侵攻しちゃいます。そこで、あーれーーーと追い出される形になった島ケルトさんたちが、船で逃げた先が、あら不思議「ブルターニュ」だったわけです。
なので、昔は陸ケルトさんが住んでた土地に、島ケルトさんが揃って移住してきまして、なんやかんやあって公国になり、その後も内外で争いが絶えないながら600年もの間、存続をしておりました。
その後、なんか色々あった末にフランスに吸収されちゃいますが、ブルターニュ文化なんかはそこそこ大事に保全されながら、現在に至ります。
ブルターニュ公国時代に、超大金持ち、超有力なお家柄が3つありまして、それぞれ「レンヌさん」「ナントさん」「コーンウォールさん」の御三家となります。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、コーンウォールは前回、店長がケルト旅で立ち寄った英国の港町です。
そして、ナントとレンヌは現在もフランスの大都市で、その中のレンヌという街が、今回の旅行の目的地なのでした。