
ライター:オンラインショップ 店長:上岡
「フランスにはエアコンがない」でおなじみ、と書きましたが、ぼくもフランスの友だちに聞くまでは知りませんでした。
「なんでだろう、日本よりフランスの方が給料が少ないんかいな」なんて適当な感想を持っていましたが、断じてそういうわけではなく、フランスは北海道よりも北にありますので、本来「エアコンがねぇと、暮らせないべ」的な気候環境にはないんだそうです。
もうひとつ、フランスは「これぞヨーロッパ!!」みたいな見目麗しい建築物が多く、その外観を損なわないためにも室外機がNGって地域も多いんですって。
じゃあ、なんだ!暑い日はどう過ごすんだ!っていう感想が当然湧き上がってくるわけですが、ぼくがふわっと感じた日本との違いが2つありまして、
ひとつめはめっちゃ暑い日も、夜はそこそこ涼しくなってました。ぼくの旅行中は夏前でしたが、最高気温は32度ぐらいまでは上がっていましたが、夜の気温は13〜16度でした。なので、蒸し暑くて寝れない、みたいな経験はほとんどしませんでした。(そもそもそんな蒸し蒸しした感じはありませんでした)

もうひとつは、お家の構造的な違いなんじゃないかと思いました。日本はご存知のように地震大国ですから、地震に強い家づくりが基本です。そのため(ぼくの印象として)家の壁が薄い・軽いと思ってるんですが、それに対して「地震は体験したことないなぁ」(友人談)というフランスのおうちは、「壁なんて分厚い方が丈夫じゃろおて」みたいな。その分厚い壁が外気温をしっかり遮断してくれるので、外気温と室温がそこまでリンクしてないっぽいんです。
なので、涼しい時間帯に窓を全開にして、できるだけ涼しい空気を家の中に入れ、太陽が昇って暑くなってきたら、昼だろうが朝だろうがもう雨戸を閉めちゃいます。そうすると、あら不思議!涼しい空気が屋内に残ってるので、結構ずっと涼しいんです。これは、滋賀の我が家では絶対にできない芸当だなと、大いにびっくりしました。
とはいえ!!!近年の温暖化、異常気象は大変ですし、ぼくがフランスから日本に戻った数日後に、パリに小学校が休校になるぐらいの猛暑が到来して、大変だったみたいです。(今後、エアコンに関する条例や規制が変わっていくかもしれませんね、てか変えないと生命の危険がありそうなので、ぜひ体を大事にしてほしいです)
