アイルランド留学中の中国人ケルトの笛奏者ジェイリンのインタビュー

ライター:hatao

こんにちは! ケルトの笛のhataoです。

今日は、僕の10年来の北京の友人ジェイリンのことを紹介します。

彼はアイリッシュ・フルート、ティン・ホイッスルを演奏し、アイルランドのリムリック大学の伝統音楽演奏コースに1年間留学中です。

アイルランド政府から公式に奨学金と生活費を得て音楽を学ぶジェイリンを誇りに思いますし、また時々垣間見る毎日の刺激的な生活がうらやましいです。

留学は今年の夏まで。

帰国後の彼の活動が楽しみです。

以下、中国のアイルランド大使館のインタビューを翻訳しました。

中国のアイリッシュ・ミュージックについて、少しでもご紹介できればと思っています。


▲2015年にフルート奏者の熊本明夫君と北京でコンサートをしたとき。左がジェイリン。

原文(中国語)はこちらです(こちらでは写真もご覧いただけます)。

https://mp.weixin.qq.com/s/tn1w_9tMHVf4nFS4QhRIUw

Jaylin Chu ジェイリン・チュー 初甲林

ティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルート演奏家

2019年はアイルランドと中国に国交樹立40周年です。

今日は中国人音楽家のアイルランド音楽の旅と、彼のアイルランドでの生活をご紹介しましょう。

ジェイリンは北西工業大工のソフトウェア・エンジニアリング課程を卒業、現在はアイルランドのリムリック大学伝統音楽パフォーマンス・コース修士課程を学んでいる、有名な楽団「三等舱」The Steerage Band(三等客室)の笛奏者です。

以下に彼の経歴を述べます。

アイルランドの国営ラジオRTEでジェイリンのインタビューと演奏が放送されました。

またアイルランド大統領Mary McAleese(97年~11年在任)の中国来訪の際に演奏。

著名な民謡音楽家 钟立风、马条などのライブ・パフォーマーとしてライブ出演。

東方衛星放送でポップス歌手・刘欢グループおよび歌手・吉克隽逸のゲスト演奏。

湖南衛星放送の番組「私は歌手」の第4シーズンで、歌手・张信哲のゲスト演奏。

ネットテレビ曲「爱奇艺」の番組「私はシンガー・ソングライター」の第1シーズンで歌手・毛不易のゲスト演奏をしました。

2019年にアイルランド共和国政府から国際全額奨学金を受けて、リムリック大学に進学しました。

Q:ジェイリンさんは、なぜアイルランド音楽が好きなのですか?

A:アイルランド音楽に出会ったのは高校生の頃でした。

テレビでリヴァーダンスを見て感激しました。

それからアイルランドの伝統文化、とくに音楽に惹かれました。

私は小さな頃から音楽と楽器が好きで、いくつかの楽器を演奏ができました。

ですので竹笛やサックス、モダン・フルートでアイルランドの楽器をまねてみたのです。

しかし、それらしくなりませんでした。

当時は勉強が忙しく、また手に入るアイルランド音楽の資料も限られており、諦めるほかありませんでした。

Q:忘れられない演奏の思い出はありますか?

A:忘れがたいのは、すべて演奏を始めた頃の出来事です。

一番よく思い出すのは2010年6月14日、当時のアイルランド大統領Mary McAleeseさんのために演奏をしたときのこと。

当時は私はダンス曲のテクニックを覚えたばかりで、演奏できるダンス曲はわずかでした。

実は当時演奏できたダンス曲は2曲だけで、それを余すところ無く演奏しました。

ですからとても緊張しました。

幸運だったのは、問題なく演奏できたことです。

McAleese大統領は、中国にこのようなアイルランド伝統音楽シーンがあることを知り大変驚き喜び、大絶賛しました。

同年9月、一番好きな音楽家の一人、アメリカの笛奏者Joanie Maddenさんに出会いました。

北京でコンサートがあり、幸運にもステージ上で1セット共演することができました。

Maddenさんは私にたくさんの激励とアドバイスをしてくださいました。

これからの経験から、私はアイルランド音楽の道を歩み続ける確固とした自信を得ることができました。

Q:どうしてリムリック大学を留学先に選んだのですか?

A:私はずっと独学で伝統音楽を学んできましたから、アイルランドの伝統音楽の先生について音楽を学ぶことが夢でした。

たくさんの伝統音楽演奏家の友人が、リムリック大学で学ぶことを勧めてくれました。

リムリック大学にはアイルランドで最高のアイリッシュ・ダンス・コース、優秀な伝統音楽の教授、システム化された課程があり、アイルランドの伝統の雰囲気が色濃く、演奏においてさらなる進歩が期待できます。

そしてまた、進んだアイルランドのレッスン・システムを学ぶことは、私が中国でレッスンを展開する際に役立ちます。

また、ここでたくさんの優秀なアイリッシュ・ミュージシャンに出会ったので、機会があれば協力しあって音楽作品を作ることもできるのです。

私がアイルランドで見聞きしたことについては、Vlogシリーズを撮影していますので、ご興味があれば登録ください。

(終わり)

中国のアイリッシュ・シーンについて、これからも翻訳記事をご紹介していきたいと考えています。

どうぞお楽しみに!

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