ジャン=リュック・トマ
フランス北西部・ブルターニュ地方のフルート奏者ジャン=リュック・トマは、現代的な奏法や即興演奏によって木管フルート(アイリッシュ・フルート)の可能性を追求しています。
彼の名前はブルターニュ以外ではまだまだ知られていないものの、フルートが伝統的には使用されてこなかったブルトン(ブルターニュ)音楽において、フルートを一般的な地位にまで引き上げた功労者の一人です。
彼はこれまでブルトン音楽を現代音楽に仕上げた革新的なトリオ「Kej ケージュ」やダンス・バンド「Hastan アスタン」、ヴォーカル・ユニット「Dibenn ディベン」のメンバーとしても多方面で活躍してきました。
近年は、アフロケルト色の強いSERENDOUや世界の笛をテーマにしたDavid Hopkinsとのデュオで活動しています。
彼の演奏スタイルは、伝統的なブルトン音楽やアイルランド音楽を基礎としながらも、ジャズや現代音楽のフルート奏者が使用する、循環呼吸法、歌いながらの演奏、重音奏法など様々な特殊奏法を駆使し、また、ループ・マシン(録音したフレーズをリピートする機会)を使用した一人多重奏や即興演奏などを得意とする、ブルトン音楽界でも極めてユニークな存在です。
演奏動画
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