「キラーニーハープ」について調べてみた


出典 https://killarneyharps.com/

アイルランド南西部の風光明媚な観光地キラーニーに工房を構えるハープ工房「キラーニーハープ」Killarney Harpsのハープについてお客様からお問い合わせをいただきました。

メーカーホームページ

キラーニーハープはTim O’Carrollさんが代表を務める個人工房で、ハープのみを製造しています。

楽器店への卸販売はせずに、少量生産しユーザーに直接販売している様子です。

日本での正式な代理店はありません。

製品はアイリッシュ・ハープのみ2つのモデルで製造しています。

ミニハープやペダル・ハープは製造していません。

【Innisfallen Harp 34 String】


出典 https://killarneyharps.com/

【Muckross Harp 37 String】


出典 https://killarneyharps.com/

特徴

  • どちらのモデルにもフランス、カマック社のレバーをすべての弦に備えています。
  • 弦はカーボンファイバー(Fluorocarbon Strings)が標準です。
  • フレームはトネリコ(アッシュAsh), マホガニー(Utile or Mahogany), 桜(Cherry), クルミ(Walnut)があります。
  • サウンドボード(弦を張る表面板)はカナダ赤杉(Canadian Red Cedar)かアルプス・トウヒ(Alpine Spruce)から選べます。
  • サウンドボックス(箱の部分)は合板(Laminate)と単板(Stave, or Solid Wood)から選べます。
  • オプションとして、Innisfallenを白または黒に塗ったり、脚の長さを延長したり、フレームにケルト紋様を入れたりすることができます。
  • €500加算でピックアップ式マイクを内蔵できます。

お値段

気になる値段はホームページでは公表されていませんが、

  • Innisfallen 34 の合板サウンドボックスで€3200
  • 単板サウンドボックスで€3500
  • Muckross 37 Stringの合板サウンドボックスで€3700
  • 単板サウンドボックスで€4100

とのことです(2021年7月)。

いずれも、パッド保護したソフトケースを含みます。

※EU内での購入には別途消費税がかかりますので、アイルランドで買うとこれより数百ユーロ高くなります。

輸送費

輸送方法は2つあります。

  • A 空港から空港まで・およそ€710・7~10日
  • B UPSかFedExを使ってご自宅まで・€1400・7~10日

※別途日本国内での通関費用、消費税など諸費がかかります。

総評

美しいハープです。

オプションが豊富な点が魅力的ですね。

重さは、脚が短い分やや軽めで、34弦ハープで比較するとDustyのCrescendoは約10kgに対して、Innisfallenは8.9kgです。

Dustyの弦はナイロンや金属芯の巻き弦ですので、カーボンファイバーの音色はどうなのでしょう。気になります。

ネックは価格と送料で、日本まで輸送すると€4000~で、国内消費税など諸費用を含めると60万円~の価格になります。

アイルランドで購入して飛行機に積んで持ち帰る場合は、アイルランドの消費税を支払う必要があります(消費税は還元してもらえる可能性もあります)。

国内では奏者の少ないハープですので、ハーパーの皆さんは興味津々なのではないでしょうか!

輸入代行のお問い合わせについて

「ケルトの笛屋さん」では楽器の輸入代行サービスを行っております。

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