【ネット店長の少し偏ったケルト話】古代ケルトに関する小ネタ集「ヘッドハンティングがお好き」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

古代ケルトに関する歴史的な記述で、とりわけ有名(強烈)なのが、 「ヘッドハンティング」が得意だったということだったりします。

そう、有能な人材を見つけては引き抜いて、自軍を強化する…というヘッドハンティングではなくて、文字通りのヘッド(頭)をハンティング(狩る)する文化があったそうです。

現代の人にとっては大いにドン引きしてしまう怖い風習ですが、こういった文化は古代のケルトの人たちの思想の中で、人の「魂」や「聖霊」は頭に宿ると信じられていたことに起因します。

なので敵をちゃんとやっつけて、魂をきっちり取り去らないと気が気じゃないということで、やっつけた人様の頭を拝借して帰ったそうです。

そういったスピリチュアルな面が最初にあったのは間違いないと思いますが、そのうちに業務的な理由でも、この文化が活用されました。古代ケルトのみなさんの主だった職業は「傭兵(ようへい)」です。つまりバイト戦闘員で、きっと時給+出来高だったんじゃないかと思います。その出来高の部分をわかりやすく証明する際に、「何人やっつけましたよ」という証拠として、頭を持ち帰り、報酬と交換してたというわけです。

歴史上、ローマ軍との対立が多く語られる古代ケルトのみなさんですが、時代によってはローマに雇われていた時代もあり、ローマ直属のヘッドハンターとして大活躍していた、漫画の題材になりそうな部隊もあったりするんです。(シャリエットという人物がちょっと有名です)