【ざっくりした大航海時代】第2回 「パーカッションの運搬は想像以上に大変だ」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

さて、「今の常識は昔の非常識」ということで、さらにこの時代のポイントをふたつ。

①重たい荷物を運ぶ術がない(海路を除いて)
②食料の保存方法がない

これはずいぶん重要。
今なら、「船に乗るより電車で行った方が安上がりっすよ」って感じだけど、鉄道が発明されるよりずっと昔の話。

そして、「食料の保存方法がない」。
つまり、船でのんびり運ぶ(当時、時速で10km弱)しか方法がないのに、食料は片っ端から腐っていく。永遠に解決できない負のループ!

だから当時の文明は海沿い、川を中心に発展していて、山中などには大きな都市ができなかった。どれだけ戦争に勝って土地をゲットしても、港を手に入れていなければ、四つ角取られたオセロと同じような状態だったってわけ。

夢もロマンもひったくれもない、大航海時代幕開け前夜のお話。