癖が強め!?MKホイッスルの物語

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

当店でも人気のあるスコットランドのロー・ホイッスルメーカー「MKホイッスル」。

今回はそんなMKホイッスルのことをざっくり紹介したいと思います。

MKホイッスルの創設者ミーシャ・サマーヴィルさん。

昔から楽器・音楽が大好きだったミーシャさんですが、ある時に見に行った「Shooglenifty」というバンドの一人が使っていた「Banjax」という謎の楽器に目を奪われます。

なんだろう、この楽器は。

それまで、楽器は楽器であり、それは決まったものだとなんとなく信じていたのですが、この何かしらたくさんの楽器の要素を詰め込んだ「Banjax」という楽器に考えを一変させられたそうです。楽器そのものが持っている起源や歴史、そして「楽器は進化する」「楽器はアイデアから生まれる」ことを知ったのです。

さて、ミーシャさんは10代の頃に音楽活動をされています。

そして「Croft No.Five(バンド名)」の一員として、なんとダライ・ラマ氏に謁見できることになりました。ヒマラヤ山脈の高地にある人里離れた僧院に行き、演奏はうまく行ったのですが、なんとその帰り道でバスが川に落ちてしまったんです。幸い怪我人はいませんでしたが、楽器や荷物が川に流されてしまいました。

そんな、すべてをなくしてしまった状況でひらめきを得たと、ミーシャさんは語っています。

それはきっと、他のホイッスルの作りの指針に頼るのではなく、時間がかかっても無から自分の作りたい笛を見つけ出す、「すべての楽器はアイデアや創造性から生まれている」という言葉を、強く思い出したのかもしれません。

その後、ミーシャさんは笛作りを本格的に始めますが、常に「楽器は進化するもの」という信念を持って笛を作り続けました。そして作った笛は「Mark マーク1」「Mark マーク2」…と、どの過程の笛かがわかるよう、印をされていたそうです。

そして笛作りを重ねていく中で、気づけば「Mark」を略して「MK 15」「MK 16」などと記した笛だらけになったことに気づき、その名前をミーシャさんのブランド名にしました。

ミーシャさんは10代の頃に笛作りを始めてから10年近くは、すべてに一人で取り組んでいました。笛作りや演奏だけではなく、スキーやカヤック、写真、そして世界中の秘境の地を旅することなど趣味は多岐に渡り、また旅した先で現地の人たちを支える活動をしてきた超行動派の職人さんです。今ではそんな魅力あふれるミーシャさんの元に、頼れるスタッフが集まり、仲間と笛作りすることが大きなモチベーションになると語っています。

最も古くからのメンバー、ロニーさんは造船所で鍛えた熟練のスキルでミーシャさんを製造面からも、創造面からもサポートしています。

他にも学生の頃にミーシャさんのワークショップに参加して、ついにそこに就職してしまった青年ユーエンくん、陶芸家・花火師という異色の経歴の持ち主ヘレナさん、事務・財務のプロ、ブルックさんも、全員工房になくてはならない存在です。(ブルックさんは音楽フェスがあると不在になりがちだそうですが)

そんな個性豊かで創造的なメンバーが作り上げたMKホイッスルから、ロー・ホイッスル D管、E管、G管、A管がどっさり入荷しています。(最後はがっつり宣伝です)


詳細はこちら

関連リンク