袋にたくさん笛が刺さっている不思議な楽器「バグパイプ」。実はたくさんの種類があり、その数なんと100種類以上とも言われています。本シリーズでは、そんなバグパイプについてご紹介します!
ピブゴーン Pibgorn
ウェールズで演奏される、クラリネット類に属する管楽器です。
ウェールズ語で「角笛」を意味し、葦から作られるシングル・リードを唇にくわえて発音します。管体は四角い木を円筒形にくりぬいた形状で、裏穴が一つ、おもてに6つの穴が空いており、1オクターブの音域を演奏することができます。先端には、牛の角から作られるベルがついています。
ピブゴーンは古代~中世にかけて演奏されましたが、一度伝統が完全に途絶えてしまいました。20世紀後半に、Jonathan Shortlandが博物館の楽器を計測して復刻し、現在では多くの楽器製作者が制作しています。
また、バンドの中で演奏される機会も増えてきました。
通常演奏されるのは、D管の楽器です。
[中古楽器] John Evans ピブゴーン D管(生産終了のモデル)
ウェリッシュ・パイプス Walsh Pipes
ピブゴーンをチャンターとして革袋にさして演奏したものを、ウェリッシュ・パイプスといいます。