【今日はドレミの日】ドレミはイタリア発祥って知ってた?

今日6月24日はドレミの日!

イタリアの教会音楽教師グイード・ダレッツォにより、「ドレミファソラシ」が提唱されたことに由来します。

そう!おなじみの「ドレミファソラシ」は、実はイタリア発祥だったのです!

「ドレミの日」ってどんな日?

「ドレミの日」をもう少し詳しく解説しましょう。

そもそも6月24日は洗礼者ヨハネの誕生日であり、「聖ヨハネ賛歌」と呼ばれる歌を歌ってお祝いするのが古くからの習わしでした。

この「古くから」というのは、なんと1000年も前のこと。

当時は、今でこそ当たり前の楽譜なんてものが存在しませんでした。

メロディは聴いて覚えるしかありません。

なかなか覚えられず苦労する人々を見たグイード・ダレッツォはどうにか覚えやすくする方法はないかと考え、音階に「ドレミ~」と名前をつけ、さらに楽譜の原型も発明したのです。

なぜ「ドレミ~」なのか。

それは、「聖ヨハネ賛歌」の歌詞を見れば分かります。

Ut queant laxis
Resonare fibris
Mira gestorum
Famuli tuorum
Solve polluti
Labii reatum
Sancte Johannes

頭文字をよく見ると…!

Ut queant laxis
Re sonare fibris
Mi ra gestorum
Fa muli tuorum
So lve polluti
La bii reatum
Sa ncte Johannes

そう!

2行目~6行目の頭文字が「レ」、「ミ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」になっているんです!

最初は「ウト」、「レ」、「ミ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」の6つでした。

次第に1行目の「ウト」は発音し辛いため「ド」に変わり、7つめの音「シ」が追加されて現在の「ドレミ~」となったのでした。

※ちなみにフランスでは今でも「ド」を「ウト」と呼ぶらしいですよ!

色んな国の「ドレミファソラシ」

そんな「ドレミファソラシ」ですが、もちろん世界中の言葉で表現されています。

今回はその中のいくつかをご紹介したいと思います!

イギリス・アメリカの「ドレミファソラシ」

最初はイギリス・アメリカでの呼び方をご紹介。

ファ
臨時記号無し C D E F G A B
C♯ D♯ E♯ F♯ G♯ A♯ B♯
C♭ D♭ E♭ F♭ G♭ A♭ B♭

音楽を演奏している方はピンとくるかもしれませんね。

ドイツの「ドレミファソラシ」

お次はドイツでの呼び方。

ファ
臨時記号無し C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー)
Cis(ツィス) Dis(ディス) Eis(エイス) Fis(フィス) Gis(ギス) Ais(アイス) His(ヒス)
Ces(ツェス) Des(デス) Es(エス) Fes(フェス) Ges(ゲス) As(アス) B(ベー)

アルファベットはほぼ同じですが、発音が全然違いますね。

また、「シ」の音に「♭」がつくとBになるのも特徴です。

日本の「ドレミファソラシ」

最後は日本での呼び方です!

ファ
臨時記号無し
嬰(えい)ハ 嬰ニ 嬰ホ 嬰ヘ 嬰ト 嬰イ 嬰ロ
変(へん)ハ 変ニ 変ホ 変ヘ 変ト 変イ 変ロ

「ト長調」や「ハ短調」などの「ト」、「ハ」はここからきているのですね。

ちなみに、十二律という邦楽用の呼び名もあります。

ファ
臨時記号無し 神仙 壱越 平調 勝絶 双調 黄鐘 盤渉
上無 断金 勝絶 下無 鳧鐘 鸞鏡 神仙
盤渉 上無 断金 平調 下無 鳧鐘 鸞鏡

なんだかよくわかりませんが、かっこいいですね!(え、私だけ…?)

まとめ

今回ご紹介した以外にも、たくさんの呼び名がある「ドレミファソラシ」。

楽譜を見る時に、ちょっとだけ意識してみるとおもしろいかもしれません!