【ざっくりした大航海時代】第6回 「単独首位でマジック点灯」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

少し残念なバーソロミューおじさんだったけれど、アフリカ南端をぐるっと周回する航路が発見されたことで、瞬く間にポルトガルは黄金時代を迎えた。

そりゃあ、なんたって世界中で繰り広げられていた「スパイス争奪チキチキマシン猛レース」で、ダントツに優位なポジションを確保したんだから。

航路を発見するということは陸地にも寄港用の拠点を作るということ。この時代ではむしろ、陸地の要所要所を占拠するというこが、航路の確保よりも重要だったんだ。

海自体は広いし道もないからカンタンには取り締まれないけど、陸地の要所は最初に作ったもん勝ち。船の補修や食料の調達、さらには敵国船への攻撃などなど。

さらにこの「陸の拠点」を中心に、じわじわと奴隷貿易を開始。

余談だけれど、奴隷貿易の仕組みはこんな流れ。

①寄港できそうなところに船をつける
②現地の人と仲良くなる
③キリスト教と一緒に銃などの文明を伝える
④商売話を持ち掛ける(奴隷貿易)
⑤「ちょっと奥さん、うちの支給した銃で奴隷を捕まえてくれたら、良い値段で買わせていただきますよ。ぐふふ」とか言ってアフリカ諸国をそそのかす。
⑥カネに目がくらんだ王様は自分たちに敵対する部族を武力制圧→領土拡大→さらにお金儲けにもなるという一挙三得ぐらいのお買いものになるってわけ。

なんとなく、西洋人が未開の地の黒人たちを勝手に捕えて勝手に売りさばくというイメージだったけれど、黒人に黒人を狩らせることで奴隷貿易は成り立っていたんだ。皮肉な話だね。