ICFに参加して

ライター:hatao

先週末3/18(金)~20(日)に学生主体のアイルランド音楽祭ICFが開催されました。

2010年に始まり第12回目となった今回は、およそ150人が参加しうち約半数は社会人でした。

例年は東京の研修施設で泊まり込みで開催していましたが、今年は感染症対策のためにオンラインでの開催

おかげで海外含む様々な場所から講師が集まり、私も初めて講師を担当しました。

講座は朝11時から夜8時くらいまで休憩を入れつつ進行し、1人の講師につき1~2時間、アイルランド留学や現地生活のこと、セッションのことなどが話されました。

私はケルトの笛屋さんの会計作業をしながらiPadでzoomに接続し、ラジオのようにして耳を傾けていましたが、普段お会いすることがない社会人奏者の方々のアイルランド音楽への思いや考えを聴くことができて楽しい時間となりました。

講師ごとにアイルランド音楽の見方、経験、考え方すべてが異なるため、それぞれの講師の個性が強く出ていました。

私の講座では、「フルートでアイルランド音楽以外のケルト音楽に挑戦してみよう」というテーマで、ヨーロッパ各地でフルートを伝統音楽に応用している奏者を紹介したり、曲を紹介しました。

35名ほどの方が受講してくださったようです。

今回のICFではフルート講師が3名いたため、他の講師とは異なる自分らしいテーマを選びました。

私があえてアイルランド音楽以外をテーマにしたのは、理由があります。

それは、学生には「アイルランドに行ってレッスンを受ける」とか「セッションで腕を磨く」「コンペティションに挑戦する」などのお決まりではない音楽の楽しみ方にも触れてほしいと思ったからです。

オンラインによって社会人演奏者の活動が目に見える形で届くことは、学生にとって情報や刺激が多い反面、すでに先輩たちによって多くの事が語られ道筋が示されていることには息苦しさや退屈を感じはしないかとも思います。

音楽の楽しみは人それぞれです。

私はアイルランド音楽を20年以上演奏していますが、知的好奇心から、自分が知らない音楽や曲を探して、決まったやり方にとらわれずに音楽を表現することに楽しみにを見出します。

伝統音楽ですから「本物」や「正しさ」を追求することも大きな楽しみではありますが、学生の皆さんはのびのびと自分らしく音楽や環境を見つけて、気楽に・気長に続けていってほしいと思います。

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