こんにちは! ケルトの笛のhataoです。
歌手の森山直太朗さんのことは、皆さんもちろんご存知ですよね。
2003年の大ヒット作「さくら(独唱)」のサビは、日本人なら誰もが口ずさめるのではないでしょうか。
実はhataoは、森山直太朗さんの2018年の最新作「822(パニーニと読みます)」の「やがて」という曲に、ティン・ホイッスルで参加させていただいているのです。
録音参加することになったいきさつ
普段はあまりスタジオでの活動はしていない私。
この共演は降って湧いたような話で、直太朗さんのプロデューサーの河野圭さん(宇多田ヒカルさんのプロデューサーでもあります)が、「やがて」にはティン・ホイッスルの音色が合うのではとひらめき、ネットで検索して僕にたどりついたようです。
これまでネットでの活動を頑張ってきて、一番報われたことでした! そしてティン・ホイッスルのことを知っていてくださり、嬉しいです。
この「やがて」の製作裏話なのですが、もともと直太朗さんはアンデスのフォルクローレ風の土着的な雰囲気をイメージして作ったのですが、それを聴いた河野さんが、ティン・ホイッスルをフィーチャーしたケルト風味の楽曲にすることを提案したとのことです。
レコード会社の方を通じていただいたデモ音源では、まだ歌詞がなく直太朗さんのスキャットだけ。
伴奏トラックと打ち込みの笛の音色が入っていました。
一応譜面も頂いていたのですが、ティン・ホイッスルでは演奏が難しいフレーズだったので、これをもとに自分なりに提案し、当日スタジオ入りとなりました。
収録の様子
収録の朝、新幹線で大阪から東京に向かい、都内の直太朗さんのプライベート・スタジオに入りました。
事務所のマネージャーやレーベルの皆様がいる中、直太朗さんと河野さんに自己紹介をして、プレゼントにティン・ホイッスルを手渡ししました。
スターの直太朗さんはどんな方なのかなとドキドキでしたが、きさくなお兄ちゃんでした。
僕一人が緊張する中で、直太朗さんやスタッフのみなさんはジョークを飛ばしまくり、和気あいあいとしていました。
メジャーの現場は、もっとピリピリした雰囲気なのかと思っていたのですが、これは直太朗さんの飾らない人柄のたまものでしょうね。
いよいよ収録です。
デモ・トラックをヘッドフォンで聴きながら笛を吹きます。
それを聴いて周りの皆さんが改善の提案をし、それを受けて楽譜を書いて、また吹く……を何度か繰り返して、録音が終了。
あとはアレンジャーさんにお任せです。
なお、このときに使ったのはアメリカのMichael Burkeの作った短いF管のティン・ホイッスルです。
僕が収録中に、その後に録音をするブラス・セクションの皆さんがぞろぞろとスタジオ入りして楽器を組み立てて録音を待っていたので、それが一番のプレッシャーでした(笑)。
無事に収録を終えて「ライブがあれば行きますから!」と再会を誓い、帰途につきました。
このときのスタジオの様子は、「822」の特典DVDに収録されていますので、ぜひご覧くださいね!
その1年後に神戸でコンサートを見る
2018年の直太朗さんとの出会いは僕にとっては大きな出来事でした。
夏にアルバムが発売して手元に届き、自分の笛の音色を初めて聴いたときは感動の瞬間でした。
それから1年経ち、このアルバム「822」の全国ツアー「人間の森」の終盤、2019年5月25日(土)神戸「こくさい会館ホール」でのコンサートにご招待していただきました。
普段は小さな会場のコンサートばかり見ている自分にとって、大会場での人気歌手のコンサートを見るのはめったにない機会。
会場である「こくさいホール」は2000人以上も収容できる大きなホールです。
関係者受け付けに並んで、全エリア通行可能なスタッフ・パスとパンフレットをいただいて入場。
3時間のコンサートは本当に素晴らしくて、普段聴かないジャンルの音楽にもかかわらず、心から楽しむことができました。
そして大勢の聴衆が感動して涙を拭いながら聴いている様子を見て、直太朗さんの音楽の力を改めて感じました。
コンサートの内容についてこまかくリポートしたいのですが、興味のある方は実際に見るに限りますので、ぜひオススメします!
千秋楽は明日6月1日と2日、東京・NHKホールです!
https://www.naotaro.com/ningennomori/#schedule
楽屋挨拶へ…
今回はマネージャーさんに楽屋挨拶にもご招待されていました。
コンサートが終わり、ぞろぞろと途切れない人の流れを待つこと10分ほど、ホールがすいたころに、楽屋に通していただきました。
まず待合室に通されます。
楽屋待ちの関係者は10名くらいでしょうか。
ほかの皆さんはどういう方なのかな……と気になります。
コンサートでも僕の隣に座っていた若い男性2名は、いかにもミュージシャンという風貌だったのですが、待合室でも隣になったのでお話を聞くとメディア関係だとか。
そしていよいよ直太朗さんが楽屋から出てきました。
客席からは指先くらいの小ささだった直太朗さんが目の前にいるのは不思議な気分です。
緊張しながらもご挨拶して、握手・サイン・記念写真と、サービスをたっぷりしていただきました。
舞台と変わらない気さくな感じで「はたお君」なんて呼んでくださるので、嬉しかったです。
「機会があれば、ぜひステージでご一緒させてくださいね」とお伝えしました。
今回もひょっとすると共演が実現する可能性もあったので、諦めないで楽しみにしていたいと思います!
森山直太朗さんの「822」での僕のティン・ホイッスルの演奏、ぜひ聴いてみてくださいね。