ユニオン・ジャック
誰もが見たことのある、英国の国旗。
通称「ユニオン・ジャック」または「ユニオン・フラッグ」。
実はこの国旗、イングランドの聖ジョージ旗(白地に赤十字)と、スコットランドの聖アンドリュー旗(青地に白い斜め十字)と、アイルランドの聖パトリック旗(白地に斜め赤十字)の組み合わさったものなのです。
実際は図のように、はじめにイングランドとスコットランドが合体し、その後アイルランドを組み合わせて、現代の国旗になっています。
イングランドの旗は、ベッカムフィーバーが起こった際、イングランド代表のこじゃれたユニフォームで知ってる人も多いのではないでしょうか。
さて、ここで、疑問に思うのは、なぜウェールズの旗がないのか。
イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合王国なのに、なぜウェールズだけ??
それは、ウェールズがほかの2国よりも早い段階でイングランドの支配下に置かれていたため、そこまで気が回らなかった、というのが本当のところなようです。
では、そもそもウェールズの旗ってどんなの?と思われるかもしれません。
これが、なかなかに他3国の旗と溶け合わなさそうな強烈なデザインなのですが、こちら。
ヘンリー7世の時代には、イングランド、アイルランドの旗と共に、この旗もちゃんと掲げられていたんだそうです。
ちなみに、アイルランド共和国は独立国ですので、ちゃんと国旗が存在します。
フランスなどと同じ、いわゆる縦三分割のスタイルで、左から順に緑→白→オレンジとなります。
また、国旗の一部にユニオン・ジャックが使われている国は、英連邦に所属している国、つまり元々英国の植民地だった国(オーストラリアやニュージーランドなど)です。