【第3回:2日目 プエルト・リコのサンドウィッチ】アメリカ・カナダとケルトのこじつけ旅行記

シカゴでは、フルートの先生のご自宅に泊まらせてもらいます。

朝、いつも通りゆっくりめに起きまして、お庭で朝食をいただきます。

初日はぐったり疲れていたので、帰ったら全力バタンキューでまったくアメリカンな雰囲気を味わっていなかったわけですが、この朝はいきなりアメリカン!

外で朝食ってのもアメリカンですが、お庭にある小鳥用の餌入れに群がる巨大なリスの群れ……

リスっていうか、獣?

そんなアグレッシブな小動物ならぬ「中」動物を眺めながら、シカゴでの予定を決めていきます。

ただね、昨日「風邪菌培養器」という名の飛行機に10時間滞在していましたから、こういうタイミングで無理しちゃいかんなということは前回の旅行で学んでいます。(前回、スコットランド3日目にすっごい高熱出しましたから)

なので、この日のメインの予定は「近所をお散歩する」という全力休息プラン。

なんて素晴らしいプランなんでしょう。

店長はね、のんびりしたいんです。

他の人と旅行すると、仕事休みに仕事よりも激しめのスケジュールをこなすんで、ついていけないわけですよ。

いやいや、休みましょうぜと。

予定にないことを楽しみましょうよ、というプーさん的な思考で、今日は快晴のシカゴをお散歩&サイクリングです。

ちなみに店長、このアメリカ旅行では「食べてみたかったけど、日本ではそうそう食べられないもの」をたくさん食べようと心に決めてきました。

その第一候補が「キューバンサンド」(キューバのサンドウィッチですね)。

ただ、聞いたところ、その界隈にはいいキューバンサンドのお店がなくて、その代案として紹介してもらったのが「プエルト・リコ料理」。

「プエルト・リコ」のリコの前に「・」が入ることも知らなかった店長ですが、この料理はおそらく、きっと、絶対に日本では食べられないと思ったので、当然チャレンジ。

その名も「ヒバリト Jibarito」というサンドウィッチでして、パンじゃなくて「プランテン」って甘くないバナナを、ぎゅっと押しつぶすように焼いた挙句、さらに揚げて、その中におかずを挟むという、はじめてお目にかかる料理。

アメリカの店員さんはだいぶ自由、ということはよく知っていて、店長はそういうのに憧れてる人なんでそれを楽しみにしていたわけですが、こちらのお店のお姉さんが期待に違わぬ自由っぷりで、まぁ注文してからも、まぁ作り始めない!

しゃべるのが楽しくなっちゃって、ある程度お姉さんの半生を聞き終えた後、ようやく調理に取りかかってくれました。

調理は手早くしてくれまして、その間にやってきたもう一人のお客さん(ホットコーヒーを注文)を、こんな暑い日にホットコーヒーなんて飲まない方がいいよ!と追い返しつつも、作ってる間もオーディオコメンタリー(テーマは最近の恋愛事情)をオンにしたまんま、ようやっと料理ができました!

揚げバナナに挟まったジューシーなお肉と野菜、その横にライスとお豆の煮たやーつ。

で、このヒバリト、本当にびっくりするぐらい美味しい!

この旅行中、いろいろな類の料理を食べるんですが、それでもこれが一番おいしかったと心から思える最高の料理でした。ヒバリト!

日本で食べられるところがあったら、ぜひ教えてくださいね。

てなわけで初日は、ケルトどころかシカゴすら関係ないプエルト・リカンな話になってしまったので、次回はケルトネタをひとつ。

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