【アルミと真鍮のちがい?】楽器選びに迷ったら

ライター:ネットショップ 店長:上岡

「アルミと真鍮って、どう違う?どっちがいいの?」

これはケルトの笛ファンには定番の疑問のひとつなので、ここらでちょっと書いてみたいと思います。

まずは素材自体の違いを考えてみましょう。

アルミ製と書かれているのは、たいていアルミニウム合金(アルミニウムに何かしら金属を混ぜている)と呼ばれるものです。


Michael Burke ティン・ホイッスル D管 – セッションモデル(アルミ製)

アルミニウム100%のもので言うと、1円玉がそうですね。

軽くて、柔らかくて加工がしやすいので、ホイッスルにはよく用いられます。

ただ、柔らかすぎるのも問題なので、前述のように硬くなるように何かしら混ぜて”アルミニウム合金”として使っているわけです。

そんなアルミの性質で、真鍮よりも軽いのが特徴です。(商品ページに重量表記もありますので参考にしてみて下さい)

では、真鍮はどうでしょうか。

アルミが1円玉なら、真鍮は5円玉の素材です。


Michael Burke ティン・ホイッスル D管 – セッションモデル(真鍮製)

原料は銅と亜鉛の合金で、銅は鉄に次いで硬い金属なのですが、性質上サビが出やすいので亜鉛と混ぜて出来上がった金属です。

その名残りで、少し変色しやすいのが特徴ですが、ホームセンターなどで売っている金属磨き粉で磨くと元の輝きを取り戻します。(磨かずに放っておくと、アンティーク調の見た目になって、オシャレ)

ちなみに金管楽器の多くは真鍮でできています。

そんな金管楽器がメインで演奏される吹奏楽をブラス(真鍮)バンドと呼ぶわけですね。

次に「音色」です。

これは、吹いてみた印象として「アルミは透明感のある音色」「真鍮はまろやかな音色」という感じがします。

ただしこの印象は、あくまで二つの楽器を続けて吹き比べた時の感想になるのがポイント。

演奏や表現の仕方によって、それらの印象を変えることはもちろんできますし、「(他の楽器に比べたら)アルミがまろやかだね」なんてこともよくあります。

そんな感じなので、結局のところ、一番大きな違い…それは”見た目”です。

楽器を選ぶ上で、店長的一番の重要ポイントは「楽器を好きになれるかどうか」です。

自分の楽器が好きで好きでたまらない人と、別に楽器は楽器なんで…というスタンスの人、どちらが楽しく吹けるでしょうか?

楽器を見た時に「この楽器、毎日吹きたい!」と思える楽器が一番だと思うんです。

昔、フルートやってた時に買い換えなんてすると、まぁやつら(銀色フルートたち)平気で50~150万ぐらいするんですね。(なんせ高い)

そこで、大きな買い物だからちゃんと吹き比べて…って散々やったんですが、たとえば100万円と150万のフルートの音の差なんてわからないわけですよ。(違いのわからない男、店長)

それより、パッと見て練習したくなりそうな”顔”をした楽器で選んだ方が実益がたくさんあります。

だから見た感じ好きな方を選んで、ほぼ間違いありません。(笛屋さんの中での話です)

世の中には見た目「できる男」風でも、いざ吹いてみたら全然音が鳴らない楽器を販売してるところも結構あるので、そこは気を付けて下さい。

ただ、笛屋さんではプロ奏者hataoがチェックした楽器のみを取り扱っているので、安心してご利用ください。

ちなみに、元々ティン・ホイッスルの由来にもなっているティンは、錫(スズ)という金属の名称で、昔は錫を加工したブリキで作られていたんですよ。

なので、元祖ホイッスルメーカー「クラーク社」のSweetoneは今でもブリキ製です。


Sweetone ティン・ホイッスル D管

関連リンク


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