ライター:hatao
夏になり気持ちが緩んできたのか、音楽活動も徐々に平常にもどりつつあるこの頃。
レッスンやコンサートも、少人数で感染予防対策をしっかり行った上で、再開する動きも見られるようになりました。
しかしマスクをかけられない管楽器奏者は、活動再開に不安を感じていることでしょう。
自分が感染することを恐れるのはもちろん、管楽器奏者の飛沫は遠くまで飛ぶという実験結果もあるので、周りの人たちを不安がらせてしまうからです。
私hataoは、自分自身とお客様の安全を守るためにも、コンサート活動については安心だと判断できるまでは自粛し、演奏依頼を受けた場合には開放的な屋外や窓を開放したお店で、少人数の観客に限定して行うようにしています。
レッスンについては、安全な距離が確保できる個人レッスンに限定して生徒さんの了解があれば行い、グループレッスンは当分は中止にしています。
しかし諸所の事情でやや不安があっても活動を再開しなくてはいけない講師、生徒、演奏者もいることでしょう。
そこで、管楽器奏者の感染症対策について考えてみました。
開催にあたって
- 屋外や半屋外など、開放的な空間で開催する。それができない場合は、屋内の窓を開放できる環境を用意する。
- 人数は必要最小限とし、座席は2メートル以上の間隔を確保する。
- イベント参加者全員の氏名・住所・電話番号を控えておく。
- 発熱や体調不良を自覚した場合は直前であっても参加を控える。
- 2週間以内に感染者と接触したおそれのある人は参加を控える。
- 体調に問題がなくても、少しでも不安を感じたら参加を控える、また開催を見送る。
- 現金の受け渡しを避けるために、参加費は事前に銀行振込などで支払いを済ませる。
- 下記の感染症対策用品を忘れた人のために主催者が予備を用意しておく。
用意するもの
- マスク(演奏時以外は装着する)
- 除菌グッズ(エタノールなど消毒スプレー、除菌シート)
- 譜面台などの備品は各自で用意
- タオル(笛からの唾液を受けたり拭き取るため)
- フェイスシールド(自作もできます)
- 可能であれば参加者の間にビニールシートの仕切りを立てる
参加の心構え
- 会場に着いたら手指の除菌消毒を行う。
- ホイッスルを吹くまではマスクは外さない。練習がおわったらすぐマスクをする。
- 講師やリーダー以外の参加者は私語を慎む。
- 楽譜や資料の受け渡し等は、楽器を吹くまでに終えておく。
- 楽器にたまった唾液を飛ばすときは、歌口や筒先をタオルで押さえながら行う。
- 指孔を直接押さえる笛は、演奏時に指孔に飛沫が付着します。そのままの指でものを触るとウィルスが付着するおそれがありますので、演奏後には必ず手指を消毒しましょう。
- 楽器を複数人で吹き回したり、備品を受け渡ししないようにしましょう。
- 練習が終わったら、まず手指や楽器の除菌をしてから片付けを行う。
- イベント開催後に体調不良や発熱の症状が出たら医師に相談すると同時に、イベント参加者全員に連絡を取る。
以上の対策を取れば、感染症予防に役立つとともにもしものことがあってもリスクを最小限に留めることができるでしょう。
ご参考になれば幸いです。