ライター:まりお:京都field店 店長
こんにちは、京都店長のマリオです。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、この夏からケルトの笛屋さんスタッフが“自分の得意な楽器以外”の楽器にチャレンジすることになりました。
僕は6月頃にバンジョーを購入したばっかりだったので、ちょうどいいねということでバンジョー担当になりました。
バンジョーのイメージ
僕がケルト音楽を知る前の話です。
バンジョーといえばカントリーミュージックなどで陽気なおじさんたちが外で楽しそうに弾いている「いかにもアメリカンな楽器」という印象でした。
インドアな僕とはまるで正反対のキャラです。
しかも当時ゲーマーだったので「バンジョー」といえばこれ(バンジョーとカズーイの大冒険)が思い浮かんでたはずです。
出典 nintendobound.wordpress.com
バンジョーに興味をもったきっかけ
そんな僕も大人になってからケルト音楽に興味を持ち、アイルランド音楽でもバンジョーが使われることを知ります。
このときの僕はhataoさんやFlookのブライアン・フィネガンのような笛の超絶技巧の虜だったので、なかなかバンジョーにピントが合いません。
実はバンジョーをやってみたい!と思ったのはつい最近なんです。
きっかけはお店にいらしたバンジョー弾きのお客さんの生演奏を見たときでした。
なんとも早い指の動きとでかい音圧に圧倒され僕は口をあんぐりと開けてしまいました。
こんなにもカッコいい楽器だったのかと、その時の衝撃で「いつかバンジョーやろう!」と決めました。
はじめたものの・・・
ついに今年バンジョーデビューしましたが、馴れない調弦や右手の細かいピッキングに四苦八苦です。
慣れ親しんだ曲でも、どんな運指で演奏すればいいか分からない…。
「とりあえず動画を見てコピーだ!」
そう思ってYoutubeで検索をかけると、バンジョー奏者さんの演奏はみな超絶技巧なんですねー。
「こんなのホンマにできるんかいな」と絶望。
むかし、hataoさんのティンホイッスルに衝撃をうけて、自分もティンホイッスルデビューしたものの、全然できなくて「こんなのホンマにできるんかいな」と絶望したのを思い出しましたよ。
しかし、何年かかってもいいから、この人を目標にしよう!と思ったからこそ今も続けられているわけです。
目標の人
そんなわけで僕の目標のバンジョー奏者はEnda Scahil(エンダ・スカヒル)です。
アイリッシュ音楽の人気バンドWe Banjo 3のリーダーでありオールアイルランドチャンピオンです。
「トリプレットは難しい」と京都店に来られるバンジョー奏者さん達も、口をそろえて言います。
トリプレットとは3連符のことで、アイルランド音楽でよく使われる奏法です。
例えばこのようなメロディのときに、音を1つ足して3連符にして演奏します。
トリプレットをバンジョーで弾くのは本当に難しくて、右手のピッキングが上手くいくときもあれば、ピックがひっかかって失敗することも多々あります。
僕のトリプレットの成功率は50%ぐらいです(これでもマシになった)
しかし上の演奏動画のようにエンダ・スカヒルのトリプレットはとても安定しています。
余裕過ぎて半分以上は目を瞑りながら演奏していますからね。
僕は時間がかかってもエンダ・スカヒルのような安定感のある演奏を目標にしようと思っています。
バンジョーが似合うおじさんになりたい
将来、エンダ・スカヒルのようなダンディなおじさんになりたいのですが、試しに自分の顔で老化アプリを使ったらぜんぜん違う方向の風采になりました
長髪のダンディーなバンジョープレイヤーがいたら教えてください。
さいごに
去年のWe Banjo 3の来日公演に行けなくて、エンダ・スカヒルを生で見れるチャンスを逃してしまったんです。
いつか生演奏を見てみたい。
いや!いつかエンダ・スカヒルとコラボするぐらいの気概を持ってバンジョー番長への道をスタートです!(無謀)