袋にたくさん笛が刺さっている不思議な楽器「バグパイプ」。実はたくさんの種類があり、その数なんと100種類以上とも言われています。本シリーズでは、そんなバグパイプについてご紹介します!
イリアン・パイプスUilleann Pipes
イリアン・パイプス(英: Uilleann Pipes、愛: Píb Uilleann)は、アイルランド語(ゲール語)で「肘(ひじ)のパイプ」という意味のバグパイプの一種です。
このバグパイプの特徴は、バッグに空気を送るために、口からではなく右肘に取り付けた鞴(ふいご)を用いること。
音が鳴る部位としてはメロディを演奏するための「チャンター」(chanter)と一定音程で持続音を鳴らすための最大で3本の「ドローン」(drone)の他に、右手首で鍵(キー)を操作して伴奏するために用いる「レギュレーター」(regulator)からなっています。
演奏性能上の特徴としては、筒先の穴にも開閉する役割があるため、すべての指孔を閉じて筒先を太ももに乗せて閉じることで、どこからも空気がもれなくなり、音をストップすることができます。
つまり、多くのバグパイプでは音を止めることができないのに対して、スタッカートに音を区切りながら演奏したり、休符を演奏することが可能となるのです。そのため、立って演奏することは通常できません。
オーバーブロウを用いることで、2オクターブ目以上の音の演奏が可能で、チャンターにキーをつけることで、半音階の演奏が可能となります。
音量は一般的なバグパイプ類に比べて小さいので、室内での演奏や他の管弦楽器との合奏に向いています。
もっとも一般的な調はDセットですが、C#~Bbセットの低音楽器もあります。
ケルトの笛屋さんでは取り扱っておりませんが、輸入代行をお引き受けします。
アメリカのイリアン・パイプス製作家のBrian Bigley氏の楽器を推薦しています。
価格
Practice Set of Uilleann Pipes- $1,750
Half Set (Bellows, Bag, Chanter, Drones)- $4,150
Three Quarter Set (Half set + tenor, and baritone regulators)- $6,450
Full Set- (Three Quarter Set and Bass Regulator)- $7,800
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