ライター:松井ゆみ子
前回の原稿「リールに挑戦」に反響があって嬉しかったです!
そうか、みなさんリールを演奏したいのですね。自分も実践中なので、もし役立つことが書ければいいなと思い今回もまたリールに関して書きますね。
セッション仲間と新しいチューンを覚えるとき。これはリールに限らず参考にしているサイトがあるのでチェックしてみてください。
タイトルを入れると、いろんなヴァージョンがいくつか出てきます。
同じチューンで、こんなに異なるの??と愕然としますが・笑
そのなかから、これかな?というのを選び、同じソースで学びます。
よく一緒に演奏されるチューンのリストも出てくるので、仲間と相談してセットを決めることもありますが、レギュラーで通っているセッションでは、定番セットがすでにあることが多いので、それに従って練習しておきます。
たとえば”Cooley’s”には”Wise maid”。いろんな組み合わせがあるなか、うちはこれ・笑
フランキー・ギャヴィンのアルバムで、リートリムのチャーリー・レノンがアレンジしたヴァージョンが有名なので、ここらで定着しているのかなと推測しています。流れは抜群ですし。
Cooley’sはカウンティ・ゴールウエイのアコーディオン奏者Joe Cooleyのチューンとして知られています。
かっこいいリールのひとつ” Drowsy Maggie”。
わたしはダブリンにある音楽教室Waltonsの個人レッスンで学びました。
ドニゴール出身の先生で、演奏してくれるのをほれぼれしながら聴き入ったのを今でも鮮明に覚えています。モイア・ブレナンのソロ・バンドのメンバーで、その後なんとハードロックバンドのツアーマネジャーになって世界に飛び立ってしまったのでした!
”Drowsy Maggie”。
リーアム・オコナーの演奏でマギーの眠気も吹っ飛ぶ演奏を!
このサイトでもおなじみのMcNeelaのブログで取り上げていた映像で、奇しくも今月、リーアムのアドヴァイスが掲載されていますね!
McNeelaの記事はいつも充実していてすごく参考になります。
Drowsy Maggie、のちに別の先生からMorrison’s jigと一緒に習ったことがあります。たぶんフィドルの弓使いに共通する部分があったからだと思うのですが、わたしはてっきりセットだと思い込んでいました。でもリールとジグだし? 一緒に演奏されるケースもあるようですが、モリソンから始まって、間に別のチューンを入れてマギーに持っていく構成になっていたり。
この間、初めて参加したスローセッションでは”Mason’s Apron”とマギーがセットになっていました。
Bothy Bandのように有名なグループのセットを真似するのも楽しいですけれど、どのチューンを組み合わせようか?とセッション仲間と相談するのも楽しみのうちですよね。
わたしは地域代表チューン(スライゴーとかクレアとか)で固めるのが好きなのですけれど、海をテーマにしたチューン、山をテーマにしたチューンでまとめるとか、なによりも好きなフィドラーのレパトワをセットにするのがいちばんしっくりきます。
ジョン・ドハティとかマイケル・ゴーマン。
新たにJunior Crehanが加わり、今の宿題は”Otter’s Holt”。
これが弾けるようになったら、同じく彼の作品”Mowing Machine reel”と組み合わせたいと企んでいます。