よくある質問:アイリッシュ・ブズーキについて知っておくべきこと


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「アイリッシュ・ブズーキ」についての解説記事を許可を得て翻訳しました。

原文:FAQ: Everything You Need to Know About The Irish Bouzouki

よくある質問:アイリッシュ・ブズーキについて知っておくべきこと

アイリッシュ・ブズーキは、アイルランド音楽のベテランでさえも多くの疑問を投げかける楽器です。この魅力的な楽器は過去数十年の間に着実に人気を集めており、私はこの楽器がすぐになくなるとは思っていませんので、私がよく受ける質問に答えることが誰かの役に立つかもしれないと思いました。

そこでアイリッシュ・ブズーキとブズーキ全般について、よくある6つの質問にお答えします。

1. ブズーキは弾きにくい?

ブズーキは比較的簡単に演奏できる楽器です。他の楽器と同じように指先の器用さと手さばきが必要ですが、努力を惜しまなければ、他に邪魔になるものはありません。初心者が一番困るのは、弦を押さえると指が痛くなることでしょう。これはギターやバイオリンと同じで、しばらくすると、弦の摩擦や音を出すのに必要な圧力に慣れるために、指にタコができるようになります。少しの忍耐と努力で、ブズーキは短期間で大きく上達することが可能なのです。伝統曲を弾きたい人も、アイルランドのバラードを伴奏したい人も、すぐに上達できるはずです。


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2. アイリッシュ・ブズーキとグリーク・ブズーキの違いとは?

アイリッシュ・ブズーキはアイルランドの伝統音楽、アイルランド民謡の演奏に使われ、グリーク・ブズーキはギリシアの音楽文化の中で使われます。それはさておき、アイリッシュ・ブズーキとグリーク・ブズーキの違いは主に3つあります。

  • ボディーの形
  • 指板の長さ
  • 弦のチューニング

ボディの形の違い
アイリッシュ・ブズーキは洋ナシ型のボディで、背面が平らなため、より快適に演奏することができます。一方、グリーク・ブズーキは、伝統的な丸みを帯びた背面が特徴です。

スケールの長さの違い
アイリッシュ・ブズーキが24フレットであるのに対し、グリーク・ブズーキは約27フレットと長めのスケールです。

チューニングの違い
アイルランドのブズーキのチューニングがGDADまたはGDAEであるのに対して、グリーク・ブズーキのチューニングはCFADで、複弦はオクターブ違いでチューニングされています。


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3. アイリッシュ・ブズーキはグリーク・ブズーキのようにチューニングできる?

それはお勧めしません。もし本当にCFADチューニングで演奏したいのであれば、グリーク・ブズーキを購入するのが一番です。 なぜかって? それにはいくつかの理由があります。

アイリッシュ・ブズーキの弦は、CFADにチューニングするには間違ったゲージです(特にオクターブ違いの調弦にしたい場合)。そのため、上のコースをそれぞれ完全4度、短3度高くチューニングすると、弦が切れてしまうので、新しい弦を購入する必要があります。しかし、アイリッシュ・ブズーキにグリーク・ブズーキの弦を使うことはできません。

弦のゲージの違いも、ブズーキに問題を起こす可能性があります。現代のフラットバックのアイリッシュ・ブズーキは、GDAD/GDAEチューニング、つまり適切な弦の張りを念頭に置いて設計されています。CFADチューニングに必要な弦のテンションを上げると、楽器、特にナットとブリッジに負担がかかり、損傷につながる可能性があります。

備考:グリーク・ブズーキにアイリッシュ・ブズーキの弦を張らないでください。楽器にダメージを与えます。

アイリッシュ・ブズーキの別のチューニング

アイリッシュ・ブズーキには、ADAD、GDGD、FCGDなど、いくつかのチューニングがあります。これらのチューニングについては、こちらで詳細をご覧ください。

アイリッシュ・ブズーキのチューニング
http://www.mandolinluthier.com/tuning-bouzouki.htm

アイリッシュ・ブズーキのチューニングの注意点については、私のブログ記事をご覧ください。

Learn How to Tune Your Irish Bouzouki: A Beginner’s Guide


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4. ブズーキとマンドリンの違いは?

マンドリンはブズーキよりもはるかに小さく、一般的に長さは約13インチです。彼らはブズーキが一部ではないマンドリン族のソプラノ担当楽器です。アイルランド音楽では、マンドリンは一般的にGDAE、つまりフィドルやバイオリン、アイルランドのテナーバンジョーと同じように調整されます。マンドリンはブズーキが出す音より1オクターブ高い明るい音色を出します。


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5. ブズーキとマンドーラの違いは?

マンドラはマンドリン族のテナー担当です。素人目には、どちらもフラットバックで作られているため、アイリッシュ・ブズーキと同じように見えるかもしれません。しかし、この2つの楽器にはいくつかの重要な違いがあります。

チューニング
アイリッシュ・ブズーキはGDADまたはGDAEでチューニングされているのはご存知の通りです。マンドラはビオラのようにCGDAにチューニングされています。

スケールの長さ
マンドラのネックはブズーキのそれよりも短いです。そのため、フレット間の伸びが少なく、フィンガリングに影響を与えることがあります。一般的にマンドラは曲やメロディーを演奏するのに適しており、ブズーキはコード伴奏のためのコードを演奏するのに使用されます。しかし、これは厳密なルールではなく、どの楽器でも好きなスタイルで演奏することができます。

音色
ブズーキはマンドラよりもクリアで明るくするどい音色を出すと主張する奏者もいますが、その差は微妙なものです。


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6. ブズーキの値段は?

ブズーキの値段は、メーカーやモデルにもよりますが、350ドルから数千ユーロまでと幅があります。

しかし、これから始める方は、その中でも低めの予算にすることをお勧めします。将来、演奏が上達すれば、いつでも楽器をアップグレードすればよいでしょう。価格はブランド、ブズーキの種類、構造の質、使用されている材料、エレクトリックかアコースティックか(ギターのようにブズーキにピックアップを付けることができます)等によって異なります。


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