出典 Amazon Music Unlimited – Brian Finnegan
アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「おすすめのティン・ホイッスル奏者」について解説している記事を許可を得て翻訳しました。
原文:I’ll Huff and I’ll Puff: McNeela’s Recommended Listening for Irish Tin Whistle Players
I’ll Huff and I’ll Puff― 息を弾ませて…McNeelaのおすすめティン・ホイッスル奏者
演奏の上達を目指す楽器奏者であれ、単にアイルランド伝統音楽の愛好家であれ、偉大なアイルランド人ミュージシャンの演奏を聴くことは、耳を鍛えるためにできる最善のことの一つです。
私はよく、おすすめのティン・ホイッスルCDを聞かれることがあるのですが、そろそろ紙に向かってペンを持ち、私が考える価値のあるアーティストや録音をリストアップしてみようと思いました。
さあ、こちらがティン・ホイッスル愛好家諸氏のためのリストです。
最高のホイッスル・アルバム
ティン・ホイッスルという楽器には、インスピレーションを得られる多くの素晴らしい奏者がいますので、私は以下のリストで見逃してしまった多くの宝石があることと思います。
以下は私のお気に入りのソロ・アルバムのリストです。
伝統的なスタイルから現代的なスタイルまで、様々な演奏家による録音が載っています。素晴らしい技術力だけでなく、個性的なスタイルや地域的なスタイルの奏者が豊富に紹介されています。(順不同)
- Micho Russell: Ireland’s Whistling Ambassador
- Seán Potts & Paddy Moloney: Tin Whistles
- Donncha Ó Briain: Ceol ar an bhFeadóg Stáin
- Mary Bergin: Feadóga Stáin 1 & 2
- Joanie Madden: Song of The Irish Whistle 1 & 2
- Brian Finnegan: The Ravishing Genius of Bones
- Brian Hughes: The Beat of The Breath
- Carmel Gunning: The Sligo Maid
- Noreen O’Sullivan: The Quiet House
- Joe McKenna: The Irish Low Whistle
- Cormac Breathnach: Musical Journey
- Vinnie Kilduff: The Boys From Blue Hill
- Kevin Meehan: Spanish Point
- Irish tin whistle album Ceol ar an bhFeadóg Stáin by Donncha Ó Briain
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
ティン・ホイッスルをフィーチャーしたトップ・アルバム
ティン・ホイッスルはアイリッシュ・フルート奏者やバグパイプ奏者の持ち替え楽器となることが多く、それらのアルバムに頻繁に登場します。つもったホコリを吹き払って数曲を聞けば、複数の楽器での潜在能力を知ることができるでしょう。
そしてThe Chieftains、Lúnasa、Flook、The Olllamなど、現存する最も偉大なアイリッシュミュージックグループの中でも、ホイッスルは根強い人気を誇っているのです。
ここでは、私のお気に入りのアルバムの中から、強力なティン・ホイッスルのソロをフィーチャーしたものをいくつか紹介しましょう。
- Michael McGoldrick: Morning Rory
- Kevin Crawford: Carrying The Tune
- Mick O’Brien & Caoimhín Ó Raghallaigh: Kitty Lie Over
- Marcas Ó Murchú: Turais Ceoil
- Flook: Ancora
McNeelaの究極のYouTubeプレイリスト
さらに手軽にして、読者が何時間でも検索に時間を費やせるように、私がお勧めする曲をYouTubeのプレイリストにまとめました。以下のビデオの再生をクリックするか、こちらのリンクをたどって何時間も楽しんでください。
ファドーグ(ホイッスル)のお気に入り
ここでは、上記のリストの中から、私のお気に入りを簡単に紹介します。自分で言うのもなんですが、モダンとトラディショナルがうまくミックスされています。
Donncha Ó Briainの“Ceol ar an bhFeadóg Stáin”
30年以上前と同じくらい新鮮だ……。伝統音楽に決定的な印象を残した人物にふさわしい遺産だ
― アイリーン・マッケイブ
優れたホイッスル奏者ドンハ・オブライエンの1979年にリリースされたデビュー・アルバムは、発売と同時に高い評価を受け、現在もそれは変わっていません。明るくハリがある音色のドンハの流れるようでいて高度にリズミカルな演奏は、曲に並々ならぬエネルギーを与えています。彼の空気は柔らかく、控えめな甘さを帯びており、その音楽性は各曲に現れています。繊細な演奏スタイルと巧みな装飾音の使い方により、本アルバムはアイリッシュ・ティン・ホイッスル演奏の金字塔になりました。
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
Brian Finnegan – Ravishing Genius of Bones
“The Ravishing Genius of Bones”はブライアンの類まれな才能を最大限に生かしたものである
― リビング・トラディション
ブライアン・フィネガンは、これまでに存在した中で最も技術的に優れたホイッスル奏者の一人として広く知られています。彼の演奏は大胆で想像力に富んでおり、同時に常に繊細です。どんなに速いテンポの曲でも、彼の手にかかると甘美な響きになります。ブライアンが2010年に発表したアルバム“The Ravishing Genius of Bones”は、私のお気に入りの1枚です。このアルバムは、ティン・ホイッスルが驚くべき楽器となりうることを教えてくれます。
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
Mary Bergin – Feadóga Stáin
まさに今世紀最高のティン・ホイッスル奏者だ
― アイリッシュ・タイムズ紙
メアリー・バーギンの驚異的なソロ・アルバムは、ティン・ホイッスル奏者を目指す人にとって、完璧なスタート地点です。Feadóga Stáin(ファドーグ・ストーン、ゲール語でティン・ホイッスルの意味)はこれまでのアイルランドのティン・ホイッスルの録音としては最も偉大なものの一つでしょう。曲の宝庫であり、ティン・ホイッスル演奏の名人芸であるこのアルバムは、ティン・ホイッスル演奏の世界に革命を起こし、ティン・ホイッスルの地位を向上させました。
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
Kevin Meehan – Spanish Point
16人のゲストアーティストを迎えた本アルバムは複雑な音楽のタペストリーを織り成し、無数のテクスチャーとアレンジスタイルを探求しており、ティン・ホイッスルは全曲において補助的に、また主役としての役割を果たしています。ケヴィンの音楽的才能は、ティン・ホイッスルでの技術的な能力と彼の生来の音楽性の両方を示しながら全曲で輝いています。
ケビンは明らかにFlook, John McSherry Band, Lúnasa, The Olllamといった、ここ数世代のアイリッシュ・トラッドシーンから生まれたコンテンポラリーなアイリッシュサウンドに依拠しているものの、よくバランスが取れて選びぬかれたアルバムでは、彼の伝統的なルーツを垣間見ることができます。
出典 https://blog.mcneelamusic.com/
さらなるアイリッシュ・ティン・ホイッスルの伝説
私のリストにある他の素晴らしいティン・ホイッスル奏者についてもっと知るには、以下のブログ記事をご覧ください。