マンドリンについてよくある質問トップ10


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「マンドリン」についての解説記事を許可を得て翻訳しました。

原文:FAQ: Top 10 Most Asked Questions About The Mandolin

よくある質問:マンドリンについてよくある質問トップ10

次にご紹介するのは、マンドリンです。この簡潔なガイドでは、弦楽器ファミリーのひとつであるこの楽器について、最もよく寄せられる質問にお答えします。いつものように、この記事には有用な情報が詰まっていますので、販売用のマンドリンを探している読者も、単にこの魅力的な楽器について学びたい読者も、最後までお読みください。

お聞きしたことには全てお答えしたつもりですが、もし、以下の記事の中にご質問に対する答えが見つからない場合は、お気軽にご連絡ください。次に書くガイドは、あなたの質問がヒントになるかもしれません。

1. マンドリンとは何ですか?

マンドリンは、中世のリュートを起源としており、洋ナシ型のボディと細いネックを持つ小さな楽器で、8本の弦をペア(またはコース)で調弦するのが特徴です。現在、世界中で演奏されているマンドリンは、ナポリタン(またはイタリア式丸型バックのマンドリン)、アーチトップマンドリン、フラットバックマンドリンの3種類に大別されます。バンジョー、ブズーキ、ギターと同様に、指板上に指を置いて弦をかき鳴らすか、ピックで弾いて音を出します。

2.アイリッシュ・マンドリンとは?

フラットバック・マンドリン(背中が平らな形)は、アイルランドの伝統音楽で最もよく演奏されるモデルで、そのためアイリッシュ・マンドリンとして知られています。フィドルと同様、GDAEにチューニングされています。実際、この2つの楽器は同じ音域を共有しています。テナーバンジョーもGDAEで調弦されますが、サイズが大きいため1オクターブ低くなります。

3. A型とF型のマンドリンの違いとは?

フラットバックマンドリンには、2種類のスタイルがあります。オーバルホールOval HoleとFホールがあり、A型とF型とも呼ばれます。

・見た目の違い

A型は洋ナシや涙型のボディに、楕円形のサウンドホールがあるのが特徴です。F型は、ネック上部のアッパーバットに精巧な装飾が施されたスクロールがあり、バイオリンと同じF型のサウンドホールが2つあるのが特徴です。

・音色の違い

A型は、より暖かみのあるウッディな音色で、特に低音域の音の伸びや響きが優れています。Fホール(F型)は、より明るい音色で、音量が大きく、アタックが強いのが特徴です。楽器によっては、よりパーカッシブなサウンドを奏でることもあります。

・音楽的なスタイル

伝統的なアイルランド音楽や民俗音楽ではA型、ブルーグラスやカントリー、フォーク・ロックではF型がよく演奏されます。もちろん、どのスタイルのマンドリンでも、どんな音楽でも演奏できます。

4. マンドリンは演奏するのが難しいですか?

マンドリンは学ぶのは比較的簡単な楽器ですが、マスターするためには他の楽器と同様に時間とスキルや努力を必要とします。他の弦楽器と同じように、マンドリンも指先の器用さと手の協調性が必要です。片方の手は指板上の弦を押さえ、もう片方の手は弦を弾くか掻き鳴らすかするので、この対照的な動きをマスターするにはしばらく時間がかかるかもしれません。時間と忍耐力を投じ、そして十分な練習をすれば、成果をあげることができます。

5.マンドリンはギターより簡単?

そう言とも言えません。ギターとマンドリンは非常に異なるスタイルで演奏されているので、2つの楽器の間に類似点があるとはいえ、正確な比較をすることは困難です。

ギターはコードを演奏するために使われることが多く、演奏者はすべての弦をかき鳴らす必要がありますが、伝統的なアイルランド音楽ではマンドリンはメロディーを演奏するために使われることが一般的です。すなわち奏者は1回のストロークで正確に1つの弦を弾く必要があることを意味しますが、マンドリンの場合は複弦になっているので、タイミングよく2本を同時に弾くことができるようになるまでには時間がかかります。


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

6. マンドリンとブズーキの違いとは?

マンドリンとブズーキは関係があると思っている人が多いのですが、実はマンドリンとブズーキは別の楽器に属します。

マンドリンはマンドラMandolaオクターブマンドリンOctave MandolinマンドチェロMandocelloマンドバスMandobassを含むマンドリン族のソプラノ楽器なのです。

マンドリンはブズーキよりもはるかに小さく約半分のサイズであり、一般的なサイズは長さ約13インチです。結果的にマンドリンの音はブズーキよりも高くなり、その差は1オクターブです。またアイルランド音楽ではマンドリンは通常、フィドルとテナーバンジョーと同じくGDAEにチューニングされますが、一方でアイリッシュ・ブズーキはGDADにチューニングされるのが一般的です。

7. マンドリンとウクレレは同じですか?

これらは2つの全く異なる出自の楽器です。ウクレレはハワイのイメージが強いですが、実はポルトガルが発祥の地です。マンドリンには8本の弦がありますが、ウクレレは4本です。最も一般的なウクレレはソプラノ・ウクレレで、チューニングはGCEAまたはADF#Bです。

8. ウクレレとマンドリン、どちらが弾きやすいですか?

どちらがより弾きやすいということはありませんが、アイルランドの伝統音楽を演奏するのであれば、マンドリンが最適です。ウクレレはアイルランドの民族音楽にはあまり登場しませんし、ウクレレを持っているとアイリッシュミュージックのセッションで歓迎されないでしょう。

9.マンドリンの値段は?

マンドリンの価格は、$150(または€)から数千ドル(または€)までと幅があります。他の楽器と同様、メーカーやモデルによって異なります。例えば、質の良い初心者のマンドリンであれば、通常$150から$300(または€)の間です。

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