ライター:hatao
笛が増える……あ、シャレではありませんよ。笛って、どうしてすぐに増えてしまうのでしょう。きっと、小さくて、楽器にしては単価が低めで、色々なキーが必要になるから? そんな「笛(増え)すぎた笛」を綺麗に飾るためのラックを作ってみませんか? 小学校4年生の夏休みの工作で佳作賞を受賞したhataoがご案内します。
仕上がり見本
7本の笛を飾ることができます。
必要なもの
- DAISOなどの100円ショップで売っているPPシート(厚み1mm) 1枚
- 文房具類… カッターマット(方眼つき)、カッター、ハサミ、マジックペン、直定規
作業手順
1
飾りたい笛の直径を測ります。見本ではアルトリコーダーほどの大きさを想定して1段を3cm幅に作りましたが、ティン・ホイッスルであれば2cm幅で足りるでしょう。
2
カッターマットにシートを載せて、マジックペンで下書きをします。私はキャビネット(家具)の棚に飾りたかったため、まず棚の奥行きと高さを測りました。すると棚の高さは27cm、奥行きは30cmだったので、そのようにシートにマジックで線を引きました。
そこから逆算して、1段の幅3cm、1段の高さ3cm、笛が転がるのを防ぐ受け手の横幅1cmに設定しました。シートは半透明なので透けている方眼に沿って丁寧に線を引きます。方眼の1マスは1cmです。受け手の部分は、お手本にあるような曲線にすると、笛を置いたときに転がらず良いでしょう。
3
下書きに従ってカットします。直線部分は小さな直定規を当てながらカッターで切り込みを入れます。シートは硬いですが力を加えながら6回ほど刃を擦り付けたら切れます。
次にハサミを使ってマジックペンで引いた線に従って曲線を切っていきます。
4
1枚目が切れたら、それを使って2枚目をトレースして下書き線を引きます。
5
2枚目を切ります。1枚目よりも大きくならないように、下書き線の内側で切りましょう。切り取る部分にマジックが残らないように切ればOKです。
6
続いて、余った部材を使って横棒を作りましょう。まずは線を引きます。横棒は何本あっても良いのですが、しっかり立てるには10本くらいは必要です。ここでは1本を2cm幅としました。長さは笛の長さ次第ですが、短すぎても長すぎても良くないので、安定する長さを求めてください。このとき、あとから切れ込みを作るため、横棒の端から1cm離したところに長さ1cmの線を引いてください。
7
横棒をカットします。直定規を当ててカッターで切ると綺麗に切り離せます。
8
マジックペンで、本体と横棒を組むための切れ込みの線を書きます。横棒の数が多ければ多いほど安定しますが、最低限、本体には底部に3個・背部に2個・受け手に5個以上あるとしっかり立つでしょう。
9
切れ込みを作ります。ハサミを使って線の太さ(1mm程度)に合わせて2本切れこみを入れ、できた短い部分を指で起こして根元をカッターで切り落とせば効率的に作業できます。
10
いよいよ組み立てです。横棒がしっかりとはまらないと笛の安定が悪いため、切れ込みの深さを微調整します。
11
余ったシートを適当な幅に切って、背面の横棒にテープで貼ります。ほか、横棒がゆるい場所を中心にテープで留めます。これで完成です!
いかがでしたか? こちらの記事では読者が見やすいようにマジックペンを使いましたが、色が残ってしまうため製作後にシンナーやマニキュア除光液で拭き取るか、鉛筆で下書きをすれば綺麗に仕上がるでしょう。完成後に好きな色に塗装しても良いですね。
同じようなものをバルサ材や厚紙、段ボールでも作れますが、私は加工が簡単で丈夫、透明なPPシートが気に入っています。もっと良い製作方法がおありの方はぜひhataoまでお知らせください!