【ざっくりした大航海時代】第3回 「食卓の救世主」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

一大問題「食料の保存方法がない」という難題に対して、唯一希望の光を与えていたのが、なんか東の方で採れる「スパイス」なるもの。

「あなたは将来、これまで通り雑草だけを食べて生きますか?それともタンドリーチキンを食べますか?」と尋ねられたら、答えはひとつ!「タンドリーチキン」でファイナルアンサーだ。

さて、差し当たり「スパイス」なるものを手に入れないといけないぞ。

じゃあ、船を出して…ハッ!!??

ここで大きな壁にぶち当たる。

そう、東へ行くには中東を通らないといけないけど、そっちは敵だらけ。

重いものを運ぶには船で海を行くしかないのに、中東は怖い人で埋め尽くされている…。

こんな残念な状況下で、ヨーロッパ諸国の考えはひとつ。

南の大きな大陸(アフリカ)を抜ける新ルートを開拓して、そっちからスパイスを輸入しよう!

そのためには、これまでみたいに陸地に沿って、しょっちゅう寄港しないといけない貧弱船ではらちが明かない。

よし、船を新調しよう!としていたのが、前回のざっくり歴史の⑤番ぐらいの頃。

ちなみに地中海や北海を使った貿易はさかんに行われてたんだけど、大西洋という大海に出ると強い風がびゅんびゅん吹いて、それまでの船ではコロッと転覆してたんだって。

かくして、第1回の「⑩イスラム勢力拡大、キリスト大国ピンチ」の直後に、たまたま大きなお船が完成。

陸で連戦連敗を重ねていたところ、海から大砲撃ちゃあ、効果てきめん!

こうして、滅亡寸前の土俵際、「ガレオン船」の登場により、西洋は形勢逆転したのでした。(ガレオン船はワンピースのドン・クリークが乗ってた海賊船タイプ)