【ざっくりした大航海時代】第5回 「くまさんのアフリカ周遊旅行」

ライター:オンラインショップ 店長:上岡

そんなわけで、アフリカに向けて進路を取るんだけど、目を凝らして探すのは「陸地の切れ目」。

これはアフリカの南端という意味じゃなく、「どこかしらに大陸を横断する川ぐらいあるだろう」という予想から、大海原に乗り出しながら、その実、陸地ばかり眺めていたわけ。

それでも、そんな便利な川が見つかるわけもなく、度重なる失敗が続く。

そんな沈滞ムードを打ち破ったのが、誰あろうバーソロミューおじさんだ。(誰?)

バーソロミュー・ディアス(本名)は、プレスター・ジョンを探すように命じられ、新型船キャラベル(ゴーイング・メリー号と同じ)で、ぶ~らぶ~らアフリカ海岸を南下していた。

そんなある日、運悪く嵐に遭遇。陸地を見失ってしまった。

そこで、嵐で西に流されたに違いないと思い、東に向かうが陸地が見当たらず、不安になったバーソロミューおじさんは、北へ進路取った。(ポルトガルの方向)
そこで、おかしな光景を目にする。
なんと、陸地が西に見えたんだ。

そう、嵐でぴゅーっと流されている間に、悲願のアフリカ南端を通り過ぎてたってわけ。
こんな感じで棚ボタ式に、アフリカの南端を東へ抜ける新ルートを開拓した、スゴイのかスゴくないのかよくわからない人物。

いや、そのままインドまでたどり着いてたら、歴史にその名を深く刻んだんだけど、残念なことに部下たちの反乱にあって、あえなく帰国。
それでもその時見つけた、アフリカ南端は「喜望峰」と名付けられたんだけどね。

なんとなく、残念な人…バーソロミューおじさん。