テナー・バンジョーとマンドリン初心者に最適な3つの曲


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「テナー・バンジョーやマンドリン初心者におすすめの曲」について紹介している記事を許可を得て翻訳しました。

原文:The 3 Best Beginner Tunes for Irish Tenor Banjo and Mandolin

テナー・バンジョーとマンドリン初心者に最適な3つの曲

だれだって自分の楽器にふさわしい曲で練習を始めたいものです。しかし、どの曲が最も効果的であるかはどうやったらわかるのでしょう? 正しい曲であれば半分の時間ではるかに簡単に学ぶことができるのに、間違った曲を選んだがために苦労して自分の時間を無駄にしたい人などいないでしょう。難しすぎる曲から始めることほど、私たちのやる気を削ぐものはないのです。

だから、新人バンジョー奏者とマンドリン奏者を応援するために、私はこの便利なガイドをまとめました。これらの曲はテナー・バンジョー(およびマンドリン)のために選ばれており、正しい道を歩もうとする全ての初心者が取り組みやすいでしょう。これら3つのシンプルな曲をその手に収めれば、セッション参加の準備はまもなくできるでしょう。何を待っているのでしょう。さあ、始めましょう!

理想的な初心者向けバンジョーやマンドリン用の曲とは?

バンジョーはフィドルと同じ弦の数、同じチューニング、運指なのですが、バンジョーには明確な利点があります。バンジョーは弓を使用する必要はありません。弓を使いこなすことは、初心者のバイオリン奏者が楽器をマスターしようとする際に直面する最大の障害のひとつです。その結果、バンジョー奏者は通常、フィドル奏者よりも早い段階でより難しい曲に取り組むことができるのです。

私はあらゆる初心者バンジョー奏者が演奏しやすい3つの素晴らしいジグを以下に選びました。

Jimmy Ward’s、The Leitrim FancyとThe Lilting Bansheeです。いずれも素晴らしいセッションチューンです。これらの曲をマスターし自信がついたら、セッションに出かけ、仲間と一緒に演奏し、音楽の真の栄光を聴くことができるのです。

Jim Ward’s Jig


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

Jim Ward’sはJimmy Ward’sまたはClare Jigとしても知られ(Jim Ward’s Downfallと混同しないように)、バンジョー初心者に最適な曲です。手のポジションを変えずに限られた指の動きで演奏ができるからです。さらに、使用する弦はD線とG線だけです。 フレーズの冒頭の長いGは、下のように3つの別々の音として弾くこともできます。このように、実力に合わせて曲をシンプルにしたり発展させたりするオプションはいくらでもあります。下のビデオで、どれだけ少ない手の動きで演奏できるかを確認ください。まだ一緒に動画と演奏するには少し速いかもしれませんが、今は気にしないでください。自分のペースでゆっくり進めてください。

実際のトラッドセッションでどのように聞こえるかを感じてもらうために、より生き生きとしたペースでもう一度。

The Lilting Banshee


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リルティング・バンシーはAとEの開放弦(指が指板を押さえない状態の弦)をたくさん使うことができるので、バンジョー初心者にとって完璧な曲です。また、2オクターブ目のAまで指を伸ばすちょっとしたチャレンジにもなります。セッション・チューンとして人気が高く、学ぶ価値のある曲です(このヴァージョンはリターンを弾くことを覚えておきましょう)。

The Leitrim Fancy


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この曲はThe Lilting Bansheeよりも少し動きと指使いが必要ですが、他の曲で何度も遭遇する定番のパターンを練習できるので、挑戦する価値は十分にあります。

伝統的なアイルランド音楽の世界では、同じようなメロディーを持つ曲が多いのです。冒頭の小節のGBG- FAFの音型は、さらに複雑な曲でも出くわすので、頭と指をフル回転させましょう。今は少し難しいかもしれませんが、時間をかけて練習する価値はあります。一度筋肉に記憶させれば、次にその音に出くわしたとき、何も考えなくても指が自動的にやってくれるようになるでしょう。この便利な録音を聴いて、まずセッション・スピードで曲を演奏し、次に学習しやすいゆっくりしたペースでもう一度演奏してみましょう。

次は?

この記事に含まれるすべての曲をマスターしたなら、セッションの準備は万端です!

アイルランドのテナーバンジョーの詳細については、私はEnda Scahillの素晴らしい本「Learn Irish Banjo Volume 1」を強くお勧めします。

McNeelaブログの「バンジョーの持ち方とチューニング私達の初心者のガイド」にて本からの抜粋を見つけることができます。1巻のすべてをマスターしたら(そしてそれはたくさんなのですが!)、第2巻に進むことができます。