木製アイリッシュフルートの購入ガイド(初めての方へ)


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、木製アイリッシュフルートを選ぶ際のポイントについて解説している記事を許可を得て翻訳しました。

原文:Top Tips for Purchasing Your First Wooden Flute

木製アイリッシュフルートの購入ガイド(初めての方へ)

初心者向け木製フルート選びのヒント

初めて木製のアイリッシュフルートを購入しようとする時、不安や疑問がたくさん湧いてくるものです。

「フルートにはどんな種類があるのか?」
アイルランド音楽に最適なフルートは?
「初心者向けのフルートの相場はどのくらい?」
「どうしてフルートの価格にはこんなに差があるのか?」

そういった疑問を解消するために、このシンプルでわかりやすいガイドを執筆いたしました。

ここでは、ご自身にぴったりの木製フルートを選ぶための重要なポイントをまとめています。この投稿を読んでいただければ、自信を持って納得のいく選択ができるようになるはずです。新品のフルートを手にした瞬間から、あなたの音楽の旅が本格的に始まります!

情報収集をしっかりと

どのフルートを買うかを決める際には、まずしっかりとリサーチすることが大切です。その点、あなたはすでに最初の一歩を踏み出しておられますね。おめでとうございます。

可能であれば、インターネットと実店舗の両方で情報収集を行い、各メーカーのフルートの特徴を把握することで、どのフルートが自分に適しているかがわかります。また、他のフルート奏者に意見やおすすめを聞くのも参考になります。ただし、フルートの好みは非常に個人的なものなので、意見が合わなくても気にしすぎる必要はありません。アイリッシュフルートを教えている講師に相談するのも、専門的なアドバイスが得られる良い方法です。

「安すぎる」には要注意

フルートを購入する際、あまりにも安すぎるものには警戒が必要です。よく言われる「うますぎる話には裏がある」という言葉の通りの場合もあります。

安価なフルートは、結果的に高くつくことが多いです。というのも、音が出しにくかったり、演奏の負担が大きかったりして、結局、別の楽器を買い直すことになるからです。質の悪いフルートでは、熟練者でも満足に音を出すのが難しいことがあります。一般的に、初心者向けの良質な木製フルートは €300〜€800 程度が相場です。この価格は想定より高く感じられるかもしれませんが、良い楽器に投資することはとても大切です。粗悪なフルートでは、綺麗な音が出ず、初心者のやる気を削いでしまうことすらあります。一流の製作者による丁寧なつくりの高品質な木製フルートは、長期的に見て自分への素晴らしい投資になります。

現在の自分のニーズも大切に

将来の上達を見据えることも大切ですが、今の自分に合った楽器を選ぶことも同じくらい重要です。以下の点を参考にしてください。

キーレスか、キー付きか

私は初心者の方にはキーレスの木製フルートをおすすめしています。キーレスの方が軽くて持ちやすく、演奏もシンプルです。キーは、もう少し上達してから追加するのが良いでしょう。

木製か、合成素材か

近年、合成素材のフルートも大きく進化しています。中でも「デルリン(Derlin)」製のフルートは、木製フルートの優れた代替品として非常におすすめです。特に、湿度の高い地域にお住まいの方や、楽器を持ち運ぶ機会の多い方にとっては、耐久性の高いデルリン素材は非常に信頼性が高く、コストパフォーマンスにも優れています。

初心者向けおすすめフルート


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

McNeela Instrumentsでは、初心者に最適な設計の木製フルートを製作しております。息が入りやすく、吹きやすく、そして力強く美しい音が出るように工夫されています。

たとえば「Cygnet Rosewood Flute(シグネット ローズウッド フルート)」や「McNeela African Blackwood Flute(マクネイラ アフリカン・ブラックウッド フルート)」は、初心者にとって理想的な木製フルートです。また、合成素材の「Lon Dubh Polymer Flute(ロン・ダブ ポリマーフルート)」や「Carbony Carbon Fiber Flute(カーボニーカーボンファイバー フルート)」も、初心者にとって素晴らしい選択肢です。他にも、才能あるフルート職人Des Seery(デス・シーリー)氏による優れた初心者モデルも取り扱っております。また、私たちが自信を持っておすすめできる製作者には、Arie De Keyser(アリー・デ・カイザー)、Sam Murray(サム・マレー)、Martin Doyle(マーティン・ドイル)といった方々もいらっしゃいます。