
ライター:オンラインショップ 店長:上岡
いろいろなコラムで「フランスのケルト文化圏」と表現している「ブルターニュ」。
そのブルターニュについては、すこーしだけ触れましたが、じゃあ「ブルターニュ音楽ってどんなものなんだい?」ということについて見ていきたいと思います!(旅行記なんですが、「旅行初日に何もしない店長の1日」を紹介しても全く面白くないので、ちょっとした脱線企画です!)
ケルト音楽とひとくくりに言うことも多いですが、ざっくりとアイルランド音楽(アイリッシュ)、スコットランド音楽(スコティッシュ)、ウェールズ音楽(ウェリッシュ)、コーンウォール音楽(コーニッシュ)、そしてブルターニュ音楽(ブレトン)などがあるんですね。

地球儀で見ると、まあまあ近い地域なのに、こんなに細々分かれた文化が成立しているのが不思議に思われるかもしれませんが、大きな特徴として「それぞれの地域が独自の言語を持っている」ということがあるんです。
ブルターニュには「ブルトン語」という言葉があり、そのブルトン語を使った「歌」が伝統音楽の根っこにあるんですね。
そしてもうひとつ、ブルターニュの伝統音楽に深い関係があるのが「踊り」です。
まずは、ブルターニュ音楽・二本柱のうちの「歌」から見ていきましょう。
中世のブルターニュ音楽の記録はしっかりとは残っていないそうですが、ブルトン語で朗々と歌い上げる「歌(バラード)」がたくさん歌われていたようです。
この時代は、位の高ーい貴族の人たちが「余は音楽が聴きたいのじゃ」とか言った時に宮廷の中で披露することが多かった、と言われています。
そんなわけで、中世のブルターニュの歌の伴奏楽器は、リュートとかリラとか、THE 中世の宮廷楽器!というものが多く使われていたそうです!
ちなみにブルトン語で朗々と歌い上げるバラードをブルトン語で「Gwerz(グワーズ)」と言いまして、今でも歌い手さんがいらっしゃいます。
伝統的には伴奏なしで独唱するスタイル(アイルランドのシャン・ノースのよう)だったそうですが、上で書いたように、宮廷で歌ってる時には伴奏がついたりもして、現在は伴奏ありで歌われることが多そうです。なんにしても素晴らしい音楽です。
そんな感じでしばらくは宮廷の人たちが好んでいた音楽でしたが、そのうち宮廷との独占契約(仮)を解除して、音楽家さんたちがイオンモールとか市民ホールとか、いろんな場所でも演奏できるようなルールに変わってから、さまざまな人たちの目に触れ、また、いろんな楽器と共演する機会が増えました。
そういった流れの中で人気だった楽器に「クルース(ウェールズの伝統楽器で独特な形をしたバイオリン)」「竪琴」「ビニウ・コーズ(ブルターニュ版バグパイプ)」、そしてオーボエがブルターニュ式に進化した「ボンバルド」というものがあります。
そういった流れの途中に「フランス革命」というとんでもない大事件が起きまして、それまでの常識がひっくり返るような、てんやわんやな時代になりました。
そのあとに、教科書でもお馴染みの「産業革命」が起きまして、「いまは働く時や!ブルトン語で朗々と歌っとる場合やおまへん、ほんなことしてたら時代に乗り遅れる!」という流れになり、伝統音楽に衰退の危機が訪れました。
まさかの書ききれなかったので、次回に続きます!
