ライター:hatao
テレビやコマーシャルで使用する業務用BGMを製作している株式会社ナッシュスタジオが長年手掛けてきた、ワールド音楽シリーズ。
業務用として音楽を使用する際に既存曲を使うことができないため、国内ワールド系トップ・アーティストに依頼をして民族音楽風のオリジナル曲を製作・録音してきました。
本シリーズはこれまで一般販売されておらず、お高い値段を支払って使用権を購入することでしか聴くことができなかったのですが、ついに各種ストリーミング・サービスで公開されました。
このBGMシリーズ、実は私「ケルトの笛のhatao」も関わっており、近年製作された「北欧音楽編」、「アイルランド音楽編」、「スコットランド音楽編」に各種笛の演奏で参加しています。
これら三部作の作編曲はすべて上原奈未さんで、ストリーミングではこのうち今年できたばかりの「スコットランド音楽編」以外を聴くことができます。
上記シリーズの演奏は僕(ケルト・北欧の笛)、Aki(パーカッション)、岩浅翔(バンジョーほか)、上原奈未(ハープ、ピアノ、オルガン)、大森ヒデノリ(ニッケルハルパほか)、笠村温子(フィドル)、金子鉄心(イリアン・パイプスほか)、上沼健二(パーカッション)、小嶋佑樹(ハイランド・パイプスほか)、高野陽子(ボーカル)、ほりおみわ(ボーカル)、 本田倫子(ニッケルハルパ)、みどり(フィドル)、山本宏史(ギター)、吉田文夫(アコーディオンほか)といった面々が参加しており、関西で活動するケルト・北欧音楽ミュージシャンのショウケースといった具合になっています。
ほかのシリーズもすごいです!
第2集アジア編…南沢靖浩(シタール)、谷 正人(サントゥール)ほか
第4集アンデス編…岸本タロー(ケーナ他)、千葉泉(ギター)、功刀丈弘 (フィドル)
第5集モンゴル編…マハバル・サウガゲレル(リンベ、馬頭琴ほか)、山本敦子 (揚琴)、鳴尾牧子(二胡)
第6集アラブ&インド編…常味裕司(ウード)、秦進一(ヴァイオリン)、永田 充(ダラブッカ)、南沢靖浩(シタール)、藤澤ばやん(タブラ)
※なお第1集と第3集は廃盤のため未公開です。
大阪の会社なので、演奏者は関西で活動するミュージシャンが中心となっています。
関西のワールド音楽シーンに興味がある方は必聴ですよ。
個人的には、アイリッシュ・フィドル奏者の功刀さんが演奏するフォルクローレはとっても貴重な録音です(しかも、すごく良い!)。
おそらく20年くらい前に録音されたものです。
どこかで聴いたことがあるようで、まったく新しい民族音楽を聴くことができる本シリーズ。
ぜひAmazon Music, Spotifyなどで「Nash Music Library ワールド ミュージック」と検索してみてくださいね。