
ライター:hatao
昨日公開したおおしまさんの記事に感想を送ったところ、これを記事でやると面白いかもしれないということで、おおしまさんが選んだ音源について私からもコメントを追記する形にします。ただし、手元のコレクションや配信にないものについてはご容赦いただきます。
まず、Darach Ó Catháin。Spotifyで探して初めて聴きました。アイルランド音楽の100枚ということで1枚目はThe Bothy Bandあたりが来るのかと思ったら、いきなり渋いのを選んできました。まさにアイルランドらしい歌のど真ん中というこぶし回し、50年前の古い録音でありながら、現代のバンドThe Gloamingの歌手Iarla Ó Lionáirdにつながる、現代でも変わらないアイルランド音楽の本質であることを感じさせます。Martin Hayesがこの録音を大切に思っていることが想像できました。連載にこれからどんな音源が続くのか期待が持てます。
続いて、Ronan Browne & Peter (Peadar) O’Loughlin、コロナ禍で時間があったときにアルバム収録曲をすべてコピーしました。そのくらい良い曲が入っています。数あるパイプの名手の中でも、Ronan Browneのどっしりと安定したパイピングが私は一番好きです。Peter O’Loughlinとともに、ドローンとレギュレーターによる伴奏だけでユニゾンのみで完成されたアルバムは、アレンジされた音楽が流行していた90年代〜2000年代にはむしろ珍しく、むしろ古びることがありません。おおしまさんが言及していたCranのコンサートは京都の磔磔で見ましたので、いっそう思い入れがあります。なお、Browne氏の意外なところを追記するならば、ゲーム「ファイナル・ファンタジーⅣ」のアレンジアルバム”Celtic Moon”(1991)にもSharon Shannonとともに参加しています。O’Loughlin氏はフルートの名人でもあり、フルート二管でのトラックもあります。いま調べて知ったのですが、O’Loughlin氏はパイプも演奏したそうで、聴いてみたかったです。
