コンサーティーナのリードの弁を修理しました

空気を利用して演奏する楽器であるコンサーティーナにとって、空気漏れは大きな問題です。

空気漏れは、蛇腹やリード周りなど多くの箇所から起こりうるのですが、もし特定のボタンを押したときに音が鳴りにくいとか、蛇腹を大きく押し引きしないと音が鳴らないとか、空気の減りが異常に速いというときは、リードに取り付けている弁に問題があるのかもしれません

コンサーティーナは、2枚のリードがペアになって、リードボックスの表と裏にそれぞれ取り付けられており、ボタンを押しながら蛇腹を動かすと、そのどちらかが反応して音が鳴り、そうでないもう片方は弁の作用によって空気の流れが止まって反応しないようにできています。この弁がなければ、押しても引いても2つの音が同時に鳴ってしまいます。

弁は、リードのスリットよりやや大きめのプラスチックのフィルムで、空気が弁の上から流れようとするとスリットに張り付いてふさぎ、空気の流れを遮る役割をします。逆に、弁の下から空気が流れてきた場合は、弁は開きます。

この弁が折れて開いていると、きちんと空気を止めることができず、空気が漏れてしまいます。

上記のような症状が見られる場合は、弁が折れていないか、短すぎて空気が漏れていないかを確認してください。

弁は似たような厚さ・硬さのプラスチック素材で簡単に代用できます。交換する際は、金属/プラスチック用の接着剤で留めてください。

これにより、空気漏れの問題は解消できました。

好評をいただいているMcNeela製のコンサーティーナにつきまして、本記事以外にも複数の初期不良・故障が発生しております。そのため、当店にて対象製品をご購入されたお客様に下記サポートをさせていただきます。

https://celtnofue.com/blog/archives/2419

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