Wrenコンサーティーナのボタン位置調整

当店で販売しているアイルランドのMcNeela社のコンサーティーナのうち、もっとも低価格の商品Wren(レン)の修理をしました。

症状は、押したボタンが戻らなくなることです。

1.修理前、ボタンがボタン孔と摩擦を起こしていました

場合によってはボタンがひっかかって戻らなくなっていました。

以下の動画では、きしむ摩擦音が聞こえるでしょう。

2.分解しました

Wrenは上位機種のSwanやCurlewとは異なり、片側に3本のバーの上に5個ずつのレバーが固定されていました。

上位機種では1つ1つのレバーがそれぞれリードパンに固定されています。

そのレバーの上にボタンが取り付けられており、ボタンとレバーはゴムで留めているだけなので、簡単に動かすことができます。

要は、このボタンの位置が孔にきちんと合っておらず、ボタン孔と摩擦を起こしていたようです。

ボタン位置を調節しました。

3.調整後、摩擦音がなくなりました

ボタンをレバーに取り付けている根本の金具が(意図的にかもしれませんが)曲がっており、ボタンが斜めに立ってしまっていたので、これをまっすぐにしました。(写真1と2)


▲写真1


▲写真2

Wrenのボタンのひっかかり問題は、簡単に解決することができますので、もしこのような症状が発生した場合は、修理を試みてみてください。

もちろん、当店の商品でしたら往復送料を当店負担にて、修理対応いたします。

コンサーティーナは繊細な楽器で、不調が起こりやすいものです。

例えば、ボタンがひっかかる、リードに雑音が交じる、特定の音が鳴らなくなるといった症状が報告されています。

当店ではお客様に安心してお買い物をしていただけるように、購入後3ヶ月のサポートを設けております。

好評をいただいているMcNeela製のコンサーティーナにつきまして、本記事以外にも複数の初期不良・故障が発生しております。そのため、当店にて対象製品をご購入されたお客様に下記サポートをさせていただきます。

https://celtnofue.com/blog/archives/2419

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