3月1日は聖デイヴィッドデー!
ウェールズの守護聖人「聖デイヴィッド」を称えたり、ウェールズ文化や歴史を祝う日です。
この日は、ウェールズを象徴するリーキや水仙などを身に着け、パレードなどの催し物で伝統音楽を歌ったり踊ったり、伝統料理を食べたりします。
ところで、ウェールズの伝統音楽はいったいどのような音楽なのでしょうか…?
ウェールズの伝統音楽
ウェールズの楽器の中でも特にたくましい伝統を持つものは、なんといってもハープです。
アイリッシュ・ハープのようにレバーを使って半音を操作するのではなくて、すべての半音が備わった3列の弦を持つ特殊な構造のハープで、ウェリッシュ・ハープ Welsh harpと呼ばれています。
また、中世にヨーロッパで広く使われていたフィドルの名残であるクルース crwthが今なお使われています。
もうひとつの中世の楽器はピブゴーン Pibgorn。
牛の角を利用したリード楽器です。
ピブゴーンを革袋にさしたものが、ウェリッシュ・パイプスです。
これらの楽器の他に、アイルランド音楽でも使われる楽器、アコーディオンやフィドル、ギターやブズーキが使われています。
さて、ティン・ホイッスルやアイリッシュ・フルートの活躍はどうなのでしょう?
ティン・ホイッスルの「ような」たて笛は、900年前からウェールズで使われていたそうです。
また、19世紀にフルートが盛んであったイングランドのお隣ですので、フルートも演奏されていました。
しかし、それはクラシック音楽での話。
伝統音楽の中ではあまり使われてこなかったようで、アイルランドと比べると他の楽器に占める演奏者の割合は少なく、盛んとは言い難い状況なのです。
参考ページ:Walesmusic
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