中国製の安価なコンサーティーナを買ってみた

ライター:hatao

8月からコンサーティーナについて調べ始めたhataoです。

当店で販売している6万円台の普及品コンサーティーナ「レンWren」は、アイルランドのMcNeela社が企画販売している商品です。

しかしこの商品、どうやら中国で製造していることは確実のようです。

というのも、その構造が日本でも販売されている中国製コンサーティーナとそっくりだからです。

ものの噂によると、McNeela自身も中国製であることは否定していないのだとか。

だからこそ、安く作れるわけですね。

このWrenですが、以前から問題が発生しやすく、部品の交換が必要なこともたびたびありましたので、部品だけの輸入ができないかMcNeelaに相談していたのですが、うまく話しが進みません。

そこで、中国国内で同じものが販売されているのではと思いました。

もしまったく同じ商品が見つかれば、部品だけ中国から調達ができます。

なお、Wrenの完成品を中国から買って日本で売ることは考えていませんでした。

私がそうやって横流しされた商品を売っていることが知られるとMcNeelaから信頼を失いますから。

さっそく中国語を駆使してネットで検索してみました。

ちなみにコンサーティーナは中国語で六角手風琴、または六角琴と言います。

捜索の結果、30ボタンのアングロ・コンサーティーナを製造している工場はいくつか見つけることができましたが、まったく同じ商品は見つけることができませんでした。

さすがに工場もまったく同じ商品を横流しするようなことはしませんよね。

むしろ、安心もしました。

その代わり、タオバオ(中国のオンラインモール)にてちょっと気になる30ボタン・アングロコンサーティーナを見つけました。

聖杰(シェンジエ)というブランドの商品です。

https://item.taobao.com/item.htm?spm=a21wu.10013406.0.0.13b417a6QvTmq0&id=617509671791

価格は日本円にして1.6万円程度。

ここは工場直売なので、部品の小売もしているそうです。

ネットで運指表を確認したところ、Wrenと同じC/G列の30ボタンということなので、Wrenの運指のまま演奏ができそうです。

中国人が好きそうな赤っぽい色使いがいまいち趣味に合いませんが、中国製品にありがちなプラスチック・スキンのいかにも安っぽい外見でなく、プリント合板を使ってしっかりしていそうです。

気になったので北京の友人を通じて1台輸入をしてみました。

商品はソフトケースに入れられて、ダンボールに入って届きました。

ソフトケースを開けると、クッション性のある紙に包まれていました。

ソフトケースはMcNeelaで売っているギグバッグとは異なりパッドの入っていない薄い人工素材で、内部の上下の底にはダンボールが挟まっていました。

ケースの中には、楽器本体と付属品が入っていました。

試し弾きしてみました。

Wrenとは違う音色で、なんとなくハーモニカのような音だと感じました。

https://twitter.com/hatao_flute/status/1299535934937919488?s=20

気密チェックをしました。

フイゴはしっかりとしていそうです。

楽器としてのクオリティには期待はしていませんでしたが、むしろ部品や構造に興味があったので、さっそく分解します。

ネジはWrenとは違い、長めでしっかりとしたものでした。

この部分をとってもWrenとは違う工場の製品であることがわかります。

いったい、中国では何社がアングロコンサーティーナを作っているのでしょうか…。

内部構造やアームのデザインはWrenとまったく一緒です。

したがって部品はそのままWrenにも使えそうです。

リードパンを露出させてみました。

リードの付き方はWrenと同じですが、リードをふさぐバルブが、Wrenでは透明と白の2枚のプラスチックシートなのに対して、こちらは薄い人工皮革のような素材です。

プラスチックシートよりは厚みがあります。

なお、付属品は

  1. 工場の合格証明証 (こういうのを付けるのが中国ですね)
  2. なぜかピアノ式アコーディオンの演奏指南書
  3. A4横書きのメモ的なもの(運指表つき)
  4. Shengjie (圣杰) のロゴのついたシール

でした。

その(3)ですが、左右の運指表と、指使いについてのメモ、注意事項が書いてあります。

翻訳します。

マニュアルを和訳

六角手风琴的指法非常简单。

一般情况下,左右手插进皮带里面以后,食指对准最上面的一个键钮,然后依次排列下来就可以了。

手指的原始位置在正在拉的每一行的每一侧的四个顶部按钮上方。

如果没有足够长的手指可以触及按键,或者敏捷度不足以按要求的速度和强度进行按压,则有些演奏者不会使用最小的手指。

但是,如果可能的话,最好所有四个手指一起按压。手指锻炼将增强拉琴的后续效果。

当然,在演奏实践中,有时为了旋律的需要,也可以临时更换一下手指排列的位置,但是奏完那一段特殊的乐要立即回到这个位置上来,以便演奏下一个乐句。

另外,对于回音重复时,可以用两个手指轮换起来弹奏同一个音的键钮,这样会使音乐更连贯。

还有,对于有些旋律又换风箱又换指法时,手指要离键钮近一些,否则会有一些杂音出现,这要细心反复的练习才能逐步掌握。

当然,有时会碰到转换风箱就可以满足旋律的要求时,手指就可以不动,通过风箱的往返来变换音高。

三、注意事项
六角琴的音阶排列与口琴相同,所以口琴吹奏稍有经验者,特别容易学会。

每个圆形音键经一推一拉发出两个不同的音調,低、中、高音域中的135 (dol、mi、 sol)由推发出,而2、4、6、7(re、fa、la、xi)由拉发出,因此,对一个初学者来说,关于以上音阶必须牢记。

コンサーティーナの運指はとてもシンプルである。

一般的には左右の手をストラップに差し込み人差し指を一番上のボタンに添えて、あとの指は順番に並べれば良い。

指を置く基本的な位置は左右それぞれ列の一番上から4つのボタンの上に指を並べる。

ボタンを押すのに指の長さが充分でないとか、ボタンを押すのに必要な速度や強度に充分な俊敏性がないという理由で小指を使わない奏者もいる。

しかしできることであれば四指を一緒に使うほうがよい。

指は鍛えれば演奏に効果が出る。

もちろん演奏中はメロディの必要性に従って臨時に指の並びを変えても良い。

ただしその特殊な部分を弾き終えたらすぐに元の指の位置に戻り、次のフレーズを弾く。

また、同じ音程の音が続くときは2本の指でかわるがわる同じボタンを押しても良い。

すると音楽が途切れない。

またメロディにおいてフイゴの方向を変えてかつ指を換える際には、指はボタンに近づけておかなくてはならず、さもなくば雑音が発生する。

これは丁寧に練習を重ねてこそ身につけられる。

もちろんフイゴの押し引きを換えるだけでメロディを弾けるときは指は動かさずにフイゴの返しのみで音高を変えればよい。

三、注意事項
コンサーティーナの音階配列はハーモニカと同じだから、ハーモニカ経験者は特に学びやすい。それぞれの円形のボタンは、押し弾きで2つの異なる音を出す。低・中・高音域の1,3,5(ド・ミ・ソ)は押して、2.4.6.7(レ、ファ、ラ、シ)は引いて出す。よって初学者にとって以上の音階に留意をする必要がある。

弾いてみた感想

演奏した感想ですが、蛇腹がWrenは8枚なのに対してこちらは10枚。

10枚もあればさぞ良く伸びて操作がラクだろうと思ったのですが、このフイゴがなかなか伸びてくれないのです。

Wrenは1枚1枚がかなり広がるのですが、こちらはあまり広がらず、可動域はむしろWrenよりも狭そうです。

それから、リードの反応がWrenよりも重くて遅い。

結果的に力をこめて蛇腹操作をしないとすぐに鳴ってくれません。

同じ曲を弾き比べてみましたがWrenのほうがずっとラクに演奏ができます。

これは、バルブがプラスチックシートよりも厚くて重たいせいもあるのかもしれません。

今度バルブをプラスチックシートに交換して違いを確認してみます。

しばらく弾いてみて、すぐにボタンがひっかかりました。

しかしこの症状は想定内。

改善法についてもすでに習得済みです。

今度は、ボタンが沈み込まない・ボタンがアームからずれない改造を施してみます。

弾きやすくなるかな?

これで改造して使いやすいコンサーティーナができれば、当店でかなり安く販売できそうです。

乞うご期待!

※後日談… McNeelaの9月入荷分に、ボタンやバルブなどの部品をたくさん提供いただけたので、部品はとりあえず調達ができましたが、Wren2になり値上がりしたため、さらに低価格な商品として中国製コンサーティーナの輸入を検討中です。