出典 https://www.aidanorourke.net/
ライター：hatao
ケルトの笛のhataoが、Amazon Musicで見つけた興味深いケルト＆北欧トラッドをご紹介する連載を始めます。
新譜・旧譜問わずhataoが良いと思ったものを選びます。
Aidan O’Rourkeの”365″
第一回目はスコットランドのフィドル奏者 Aidan O’Rourkeが2020年コロナ禍のさなかに始めたチャレンジの音源 “365”。
バンド「Lau (ラウー)」のメンバーとして来日したことから日本でも人気のあるエイダンは、スコットランドの作家James Robertsonが2013年に1年間365日、毎日短編を発表したことにインスピレーションを受け、これに沿った内容で毎日作曲をしました。
この挑戦はやがて30枚のデジタル・アルバムとして結実し、2020年12月に30作目を発表したことをきっかけにThe Best of 365と名付けたブックレット付きCDが製作されました。
この作品は、スコットランドのSCOTTISH NEW MUSIC AWARD WINNER 2020 を受賞しています。
多くの作品はフィドル・ソロで演奏された短いテーマで、ギターやピアノやバウロンなど共演者のあるトラックもあります。
リールやジグといった伝統的なダンス曲の形式にのっとったものは少なく、むしろ自由な発想で演奏された作品が多く、感覚的な作曲をしていることが感じられます。
とにかく曲数が多いので、登山やハイキングやなにかの作業など、黙々と集中しながら聴くのに良いと思いました。
興味のある方は、ご自身がサブスクしているストリーミング・サービスで「Aidan O’Rourke」で検索してみてください。