ストリーミングで聴けるケルト・北欧のクリスマス・アルバム5選

ライター:hatao

こんにちは! hataoです。もういくつ寝るとクリスマス。ラジオや街頭ではクリスマス・ソングが流れるこの頃の慌しさったらないですね。25日まではロマンチックなのに、26日になると、手のひらを返したようにお正月ムードになるのが見ていて面白いほどです。

この時期、どっぷり浸って聴きたいクリスマスらしい音楽。欧米では日本以上にクリスマスが大切な行事なので、色々なアーティストがクリスマス・アルバムを発表しています。このクリスマス・アルバムって、正直なところ聴くタイミングが難しいですね。12月に入ったばかりではまだ早すぎるし、1月に聴いていたら周りの人に心配されそうです。そう、今しかありませんね!?

そこで、ケルト、北欧のミュージシャンが手がけているクリスマス・アルバムの中から、配信サービスで聴くことができるものを選んでみました。

・The Chieftains “The Bells of Dublin” (1991年作品)

まずは、ド定番から。アイルランドの音楽大使ことザ・チーフタンズが製作した作品で、アイルランドの讃美歌、定番のクリスマス・ソング、クリスマスにまつわるダンス曲などが豊富に収録されています。

チーフタンズといえば、ゲスト。トラックごとに豪華なゲストをフィーチャーしています。以下のとおり。

The Renaissance Singers Belfast, Elvis Costello, Kate and Anna McGarrigle, Burgess Meredith, Marianne Faithfull, Nolwen Monjarret, The Voice Squad, Nanci Griffith, Jackson Browne, Rickie Lee Jones, Kathryn Tickell, Brendan Begley.

アイルランドのダブリン大聖堂の鐘の音も聴くことができ、クリスマス気分が満載です。

・Cherish the Ladies “Christmas in Ireland” (2015年作品)

アメリカ勢も負けてはいません。アメリカを代表するアイリッシュバンド、チェリッシュ・ザ・レイディーズはこのアルバムのほかに“On Christmas Night”(2004年作品)、“A Star in East”(2009年作品)と5年ごとにクリスマス・アルバムを出しています。リーダーのジョーニーが奏でるホイッスルの音色はワクワクするクリスマス気分にぴったり。ハッピーになること間違いなしです。

・Chris Norman “In the Field in Frost and Snow” (2004年作品)

カナダのフルート奏者クリス・ノーマンによる、冬をテーマにしたアルバムです。雪や冬にまつわるダンス曲、讃美歌を集めています。聴きどころは”Variation of Good King Wenceslas”。英語圏でよく知られた短い歌が、こんなに技巧的に変化するなんて。圧倒されます!

・Jul i Folkton – I solvändets tid (2010年作品)

クリスマスといえば北欧。サンタクロースの国ではありませんが、スウェーデンの名手たちが集まってスペシャル・ライブを行った模様を収録しています。

Ale Möller, Roger Tallroth, Olle Linder, Esbjörn Hazelius, Sofia Karlsson, Lena Willemark & Lisa Rydberg.

スウェーデン音楽ファンには、夢のオールスターバンドです。日本ではなじみが薄いものの、スウェーデンのクリスマス・ソングを歌っています。

・Ensemble Galilei “Surrounded by Angels” (2013年作品)

中世音楽とケルト音楽のクロスオーヴァー、アメリカのアンサンブル・ガリレイ。メンバーは度々変わっていますが、現在のメンバーにはスコティッシュフィドルのHanneke CasselやイリアンパイプスのIsaac Aldersonが入っており、さらに強力になっています。こちらの作品では、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、ハープなどを使った、美しい中世ルネサンス音楽のクリスマス曲を演奏しています。普段はダンス曲ばかり聴くけど、クリスマスくらいはクラシカルな音楽も聴いてみるか、というケルト音楽ファンにおすすめ。

他にもたくさんのクリスマス・アルバムがあるのですが、今回はここまで。

ハープやハンマーダルシマー、カンテレは冬にぴったりなので、クリスマスアルバムがたくさん見つかります。

他に代表的なアルバムを少しだけ紹介しますと、Dordanというアイリッシュ・トリオ(ホイッスルの女王Mary Berginがメンバー)のCeltic Christmas、ノルウェーの笛吹きHans Frederic Jacobsenの”Jol”、アメリカのフィドル奏者Eileen Ivers、カナダはケープブレトンのフィドル奏者Ashlay MacIsaacもクリスマス・アルバムを出しています。配信に載っていないものもあるのですが、よければ調べてみてください。

今聞かないと、次は1年後になりますよ!ぜひお探しくださいね。

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