McNeela推薦のアイリッシュ・フルートのアルバム5選


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの楽器メーカーMcNeelaが公開しているブログの中から、「おすすめのアイリッシュ・フルートのアルバム」を紹介している記事を許可を得て翻訳しました。

原文:McNeela’s Top 5 Greatest Irish Flute Albums

McNeela推薦のアイリッシュ・フルートのアルバム5選

アイリッシュ・フルートの演奏を上達させたいなら、練習よりももっと効果的なことがあります。それは、できるだけ多く伝統的なアイルランド音楽を聴くことです。

そこで、私が個人的に好きなフルートのソロ・アルバムをいくつかピックアップしてみました。これらのアルバムは、控えめに言ってもアイリッシュ・フルートの演奏に最大限の貢献をしています。ここに紹介している素晴らしいプレーヤーは、必ずやインスピレーションを与えてくれるでしょう。それでは、順不同でどうぞ。

マット・モロイMatt Molloy – ストーニー・ステップス(石の階段)Stoney Steps


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

アイルランドの伝統的なフルート演奏といえば、すぐに思い浮かぶのはマット・モロイでしょう。マットは最も影響力のあるアイルランドの伝統音楽家の一人であり、アイルランドのフルート演奏を全く別の次元に引き上げ、アイルランドだけでなく世界中の数え切れない世代のフルート奏者にインスピレーションを与えた張本人です。

この象徴的なミュージシャンと彼の素晴らしいソロ・アルバムで5選すべてを埋め尽くすことは簡単ですが、それでは他の聴く価値のあるフルート奏者に失礼にあたります。そこで、私はそうしたい自分をおさえて、マットの録音の中から1枚だけ個人的なお気に入りである“Stony Steps”を選びました。

Stony Stepsはフルート奏者なら誰でも知っているような素晴らしい曲を集めており、驚くべき技術と器用さで演奏しています。マットの指使い、装飾音、メロディーのバリエーションとユニークなスタイルは、インスピレーションを得るために参考にすべきでしょう。

この象徴的なフルート奏者と彼の全人的な演奏スタイルについてもっと知りたい方は、私の別のブログをチェックしてみてください。

マット・モロイのようにフルートを吹くには

キャサリン・マッケヴォイ Catherine McEvoy – The Home Ruler

キャサリン・マッケヴォイのフルート演奏は、スライゴー&ロスコーモン・フルートスタイルの素晴らしいお手本です。キャサリンは、アイルランド音楽界で最も影響力のあるフルート奏者の一人です。彼女のアルバム“The Home Ruler”は、伝統的なフルート演奏の最高峰です。

キャサリンの演奏スタイルは、リズミカルで生き生きとしているものの、決してせかされてはいません。彼女は常に自分の楽器をコントロールできる音楽家であり、すなわち真のマスターです。

キャサリンのフルート演奏は、彼女が演奏する楽器のおかげですぐに見分けがつきます。それはルーダル&ローズRudall & Roseの美しいヴィンテージのキー付きフルートで、チューニング・スライドの無い木製の頭部管によって木製独特の美しい音色を奏でます。キャサリンは何年も前にこのフルートをプレゼントされ、それ以来ずっと吹いています。

ハリー・ブラッドレー Harry Bradley – As I Carelessly Stray

ハリー・ブラッドレーは、タラ・ダイアモンドTara Diamondや優れたフルート製作者であるサム・マレーSam Murrayなど、ベルファストの豊かなフルートの伝統を受け継ぐ最も優れた奏者の一人です。

北アイルランドのフルートの伝統は、非常にリズミカルでアクセントの多い、独特な激しい演奏スタイルを発展させてきました。ポンプのような息によるリズム、指の動きが激しく、想像を絶する技巧を駆使しています。

ハリー・ブラッドレーの演奏は、一目でこの伝統を受け継いでいるとわかるものでありながら、個性的です。ハリーには素晴らしい録音がいくつもありますが、私のお気に入りは“As I Carelessly Did Stray”です。このアルバムはデジタルでは手に入りませんが、CDを手に入れる価値は十分にあります。後悔はさせません。

ケヴィン・クロフォード Kevin Crawdord – Dフルート・アルバム D Flute Album

ケヴィン・クロフォードは伝説のトラッド・アンサンブルLúnasaの立役者として知られていますが、彼自身も長年に渡りフルート奏者として活躍してきました。1995年に彼のデビューアルバム“D Flute Album”がリリースされたときには私も大いに驚かされたものですが、その新鮮さは今も衰えていません。

速いテンポの生き生きとした音楽をお求めなら、このアルバムがぴったりでしょう。全14曲中9曲がリールなのですから! アイリッシュ・フルートの名曲が満載で、ケビンの技術力と驚異的なブレス・コントロールを証明するのにふさわしい作品です。このアルバムで彼の演奏を聴けば、学ぶべきことがたくさんあるはずです。“D Flute Album”は最初から最後まで聴く人を楽しませてくれること請け合いです。

コナル・オ・グラーダConal Ó Gráda – Cnoc Buí

コーク出身のConal Ó Grádaはシュリーブ・ルクラSliabh Luachra音楽の伝統の典型例であり、ポルカやスライドを猛スピードで演奏する、象徴的で非常にリズミカルな演奏スタイルです。

シュリーブ・ルクラ・スタイルはアイルランド南西部の西コークと南ケリーの間にある山岳地帯(まさにアイルランドの原野!)の名前に由来しています。

コナルの演奏スタイルは、彼が生まれたときから慣れ親しんできた地元の伝統を反映し、激しく、速いテンポで演奏します。Cnoc Buíの曲は、生き生きとしたパンチの効いたリズムで演奏され、力強く吠えるような音色でリズムのドライブ感に満ちています

無伴奏の録音は最近では珍しく、真のソロ・フルート・アルバムを探しているなら、Cnoc Buíは最適な選択と言えるでしょう。時折バウロンの伴奏が入る以外は、コナルの象徴的なフルート演奏にのみ焦点を当てており、アイリッシュ・フルートの魅力を余すところなく伝えています。

それからもうちょっと……

トップ5に絞ると言いましたが、ここ数十年で制作されたアイリッシュ・フルートのベスト盤を1つ(または3つ)推薦しないのは不注意でした。

ロスコモンのフルート奏者たち 第1巻、第2巻、第3巻
The Flute Players of Roscommon Volume 1, 2, and 3

この小さなカウンティからは最も偉大で最も数多くのフルート奏者を輩出しているので、ロスコモンの水には何かがあるに違いありません。このフルート演奏の拠点は、独自の演奏スタイルと活気あるフルート文化を発展させてきました。

ロスコモン・フルート・プレイヤーズ・ソサエティは、繁栄するフルートの伝統を祝い、保存し、奨励するために2004年に設立されました。この協会は、ペグ・マグラーPeg McGrath、パッツィー・ハンリーPatsy Hanly、ジョン・カーティJohn Carty、ジョン・ケリーJohn Kellyなど、ロスコモンの代表的なフルート奏者をフィーチャーした3枚の素晴らしいコンピレーション・アルバムをリリースしました。

これらのコンピレーション・アルバムは、ソロ・アルバムの録音はないもののアイルランド音楽界に大きな足跡を残した何世代ものフルート奏者の録音を保存するために不可欠なものです。名だたるアイリッシュ・フルート・プレイヤーが最初から最後まで勢ぞろいしているので、リスナーにとっても非常にお得な一枚です。


出典 https://blog.mcneelamusic.com/

他のアイリッシュ・フルートのおすすめアルバム

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