ライター:松井ゆみ子
まずは前回の記事の訂正とお詫びから!
ジョン・フランシス・フリンの演奏する「Tralee Goal(トレリー・ジェイル)」を「John Doherty’s march(ジョン・ドハティズのマーチ)」の別名と書いておりますが、正しくは「O’Neill’s march」です。失礼いたしました。好きなチューンとか言っておきながらまちがえるなんて——。
でも、どちらも好きなのですけど。
正しくご紹介するために、まずは「O’Neill’s march」をショーン・オリアダのバージョンでお聴きください。
みなさん、よくご存知のパート1に続くパート2の部分を「トレリー・ジェイル」とよぶようで、そのときはマーチでなくポルカに変身。
また”Goal”はスポーツでいう”ゴール”と同じ綴りですけれど、かつては刑務所の意味で使われていたそうです。発音は”ジェイル(Jail)”で現在と同じ。
ダブリンのキルメイナム刑務所(現在は博物館)は昔のまま”Goal”の表記を使っています。
そして「ジョン・ドハティズのマーチ」は、にわかファンになっているドニゴール・フィドラーのマーティン・マッギンリーの演奏で。
映像のクオリティはすごいことになっていますけれど、音はちゃんとしていますのでご容赦を。
あれ? っと思われたでしょう? タイトルは「The Drunken Piper」。ジョン・ドハティのレパートリーと言及していますので、ドハティズのマーチは通称なのですね。ドニゴールの名フィドラー、ドハティのことは以前ちょこっと書いた気がするのですが、フィドルを持った渡り鳥みたいな人で、今もドニゴールを代表する名手です。
この記事が掲載される頃、わたしはSouth Sligo Summer Schoolのフィドルクラスに参加しています。楽しんでいるか、苦しんでいるかは、次号でお伝えいたしますね——。